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3月3日(水) 「秘密の花園」と「大きな落とし穴」 [消費税]

 2010年度予算案が衆院を通過しました。今日から参院での審議が始まりましたが、それがどうなるにせよ、30日後には成立しますので、10年度予算の年度内成立は確実です。
 この予算の一般会計総額は92兆2992億円で、新規国債は44.3兆円、国債依存度は48%と過去最高になります。安定した財源の確保が今後の大きな課題となるでしょう。

 2月24日、政府は税制調査会の専門家委員会の初会合を開催し、税制改革論議を開始しました。新聞は、この改革論議が「消費税を含む」ことを強調しています。
 税制改革に向けての論議は必要であり、現行税制は改革されなければなりません。しかし、それが消費税の増税に結びつくものであってはなりません。
 このような税制改革論議については、次のような二つの領域があります。

 一つは、大企業や金持ちへの増税であり、いわば立ち入られては困る「秘密の花園」です。これは、税収増を図り、格差是正にも資することができ、国民の反対も少ない現実的な道です。
 しかし、ここに立ち入ってもらっては困る人たちがいます。それは、これまで優遇され、減税の恩恵を受けてきた大企業や資産家です。
 これらの人々に支援されている自民党も、この「花園」を秘密にしておきたいと考えているでしょう。もともと、自民党はここに立ち入るつもりはなく、また、立ち入ることのできない聖域としてきたからです。

 もう一は、消費税の増税であり、いわば平坦な地面で偽装された「大きな落とし穴」です。これは、安定した税収にはなりますが、景気が回復しても増収には結びつきにくく、逆累進性がありますから格差の是正には役立たず、国民の中に根強い反対のある困難な道です。
 しかし、民主党をこの場所に誘導し、落とし穴に突き落とそうと狙っている勢力がいます。消費税の増税論を執拗に働きかけている自民党やマスコミです。
 とりわけ自民党は、消費税の増税に向けての茨の道を民主党に切り開いてもらい、あわよくば、選挙の公約に掲げさせて足をすくおうと考えているようです。消費税の増税を掲げた民主党が選挙で負ければ、それで良し。よしんば勝ったとしても、企業・資産家増税を回避して消費税の増税に着手させれば、それはそれでまた良し、というわけです。

 つまり、自民党が民主党に消費税の増税をたきつけている狙いは、第1に、自らが作り出した膨大な財政赤字の尻ぬぐいをさせること、第2に、大企業や金持ちへの増税を回避すること、第3に、民主党を政権の座から引きずり下ろすための武器として活用することです。
 このようなたくらみに、民主党は気がついているのでしょうか。自民党が誘う消費税増税論の先には、「大きな落とし穴」が待っていることを知っているのでしょうか。