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12月14日(金) 臨時国会と安倍改憲阻止の展望と課題(その6) [論攷]

 〔以下の論攷は、北海道憲法改悪反対共同センター学習交流集会での講演の記録で、北海道経済研究所発行の『北海道経済』No.592、2018年11月号、に掲載されました。かなり長いので、6回に分けてアップさせていただきます。〕

 むすび
 
 憲法は未来を拘束する。いま変えても、みなさんはあまりかかわらないかもしれない。戦争する国、戦争できる国になって、実際に引っ張られていくのは若い人たちですから。私なんかもう年ですから、戦争に引っ張られるより別のところからお声がかかる可能性のほうが高い(笑い)。この中にもかなりそういう方がおられるようですが(笑い)。
 若者なんです、ねらわれているのは。軍事費に税金をむしり取られ、社会保障や学費は借金だらけ、年金はどうなるかわからない。医療だ介護だということで金がかかる。このようなめちゃくちゃな政治で、いちばん大きな被害を受けるのは若者なんだけれど、その若者がそれを十分自覚していないというか、自覚させられなくなっちゃっている。この点でもねらわれています。
 教育がねじ曲げられています。教育改革実行会議、安倍教育改革だといっていますが、ろくな改革じゃありません。教科書の中身も変わってきている。戦争責任にはほうかむりです。あるいは愛国心教育。道徳教育ということで評価の太守にする。小学校から英語を習わせる。英語教育よりちゃんとした日本語をしゃべれるようにしてもらいたい。いまの学生、まともに文章を書けない。こういう若者ばっかりじゃ困りますよ。
 愛国心ばっかりが強くて、「戦争に行くのは国民の義務である」などと言い出しかねない。しかもマスコミがおかしくなっちゃっている。ポスト真実の時代ということで、フェイクニュースを振りまいていますから。
 こういう中で、将来に希望を持てなくなっている。展望もない。だから、いまがいちばんいいと思っているんです。夢がない。希望を持てないから現状肯定。安倍さんでいいじゃないかと、こういうことになっちゃっている。こういう人たちに、じつはこうだと教えなければならない。それはみなさんの役割です。周りにいる若い人たちに、あなたがたこそがねらわれているんだよと。
 そして、いまの憲法を守る。戦後施行されてから72年、営々として定着してきた。その生命力をもっと十分に発揮すれば、もっといい世の中になっていたと思いますけれども、さらに発揮できるような世の中にしていく。少なくとも戦争はやらなかった。自由で民主的で、そこそこ豊かで平和な世の中をつくるうえで、憲法の役割、力は非常に大きかったということを伝えていかなければならない。
 そのためにも、憲法12条の役割、重要性をもう一度見直す必要がある。憲法12条には「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであって、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」と書いてある。
 自由、権利は1人ひとりの国民が常日頃から守るためにがんばってもらわなきゃ困るんだよというのが、憲法制定権者のメッセージです。先ほど言いましたように、憲法というのは本来権力者にたいする命令だ。しかし、この12条だけは国民にたいして呼びかけている。私たちが呼びかけられている。
 権利と権利がぶつかったときには公共の福祉を優先して解決しなさいと。うるさいのはいやだ、だからデモはやらせないと、これは公共の福祉ではない。静穏な環境権、それはあるかもしれない。しかし表現の自由、デモをする権利、権利と権利がぶつかった時には公共の福祉に照らして解決しなさい。表現の自由を優先しろというのが12条なんです。そうでなければ自由も権利も守られない。それを守るために、自ら立ち上がらなければならない。周りの人たちに訴えて、自由と人権、民主主義、平和を守っていかなければならないということだろうと思います。
 三段跳び戦略がこれからの課題です。臨時国会・通常国会での改憲発議を阻止する、安倍さんを追い込んでいって参議院選挙でネジレ、与野党逆転をつくり、さらに解散・総選挙で国民連合政府、新しい野党の連立政権を実現する。そして新しい日本の未来を切り開いていく。憲法が尊重され、その理念が政治と生活に活かされるような「活憲」の時代を、この日本で実現し未来への扉を開いていく。これがこれからの私たちの課題です。
 ひょっとすると、来年の参議院選挙で改憲の国民投票をいっしょにやろうと思っているかもしれない。あるいは衆参ダブル選挙を考えているという話もちらほら聞こえてきます。ダブル選挙、結構じゃありませんか。いっしょにやったら手間が省ける。やれるものならやってみろ。返り討ちです。安倍政権を返り討ちにして、そしてみなさん、いっしょにこう言おうじゃありませんか。「安倍よ、あばよ」。
 時間になりました。以上で終わらせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)

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