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9月19日(火) 『日刊ゲンダイ』巻頭特集「相変わらずの口から出まかせ 安倍首相“総裁選”でも嘘八百」でのコメントと若干の補足 [コメント]

 〔以下の私のコメントは、『日刊ゲンダイ』9月19日付の巻頭特集「相変わらずの口から出まかせ 安倍首相“総裁選”でも嘘八百」に掲載されたものです。〕

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
 「アベ政治とはスローガンを掲げ、やっているフリをすること。安倍さんは総裁選でも同じ手法が通じると思っているようですが、残り任期が3年となれば、もはや『道半ば』と言い逃れできないし、これまでの内政、外交の大失敗のツケは必ず自分自身に跳ね返ってくるでしょう。今回の総裁選で、今の自民党は議員一人一人が自らの信念や信条に基づいて発言も行動もできない不自由かつ、民主的でない政党ということがハッキリした。国民から見向きもされなくなるのは時間の問題です」

 安倍首相は何もわざわざ自民党の規約を変えて、3選を目指すことはなかったのではないかと思います。2期6年で後継者に後を任せ、このまま首相の座から去った方が安倍首相にとっても良かったのではないでしょうか。
 破たんが明確になってきているアベノミクスからの出口戦略、漂流を始め孤立の色が濃くなっている外交など、これまで進めてきた政策の失敗の尻拭いを自分でしなければならず、おまけに森友・加計学園疑惑から逃れることもできません。とはいえ、やはり長期政権の魅力と野心には抗しがたかったということなのでしょうか。

 安倍首相が得意とし、政権維持の手段としてきたのは経済と外交でした。その二つの分野で暗雲が漂い始めています。経済では異次元金融緩和策からどのようにして抜け出すのかという頭の痛い問題があるだけでなく、今後、トランプ大統領が仕掛けようとしている「貿易戦争」と先延ばしにしてきた消費税の10%への再引き上げという難題が待ち構えています。
 外交・安保政策では、頼りにしていたトランプ大統領に裏切られ、個人的な関係を強めてきたプーチン大統領には騙され、北朝鮮の金正恩委員長からは相手にされず、韓国の文在寅大統領とは相変わらずギクシャクしたままです。「外交の安倍」だなんて、聞いてあきれます。
 カヤの外で飛び回る一匹の蚊のようになった安倍首相は、中国の習近平主席に助けを求めてすり寄っていますが、それへの極右の反中勢力の反発を抑えるために南シナ海で潜水艦訓練を行うというチグハグぶりです。これまで精力を費やしてきた中国敵視政策と「中国包囲網」づくりによって、安倍首相自身が大きなジレンマに追い込まれてしまいました。

 しかも、来年は統一地方選と参院選が実施される12年に一度の「選挙イヤー」で、安倍首相は選挙の顔としての真価が問われます。秋の臨時国会や来年春の通常国会をうまく乗り切れなければ、途中でお払い箱になる可能性もあります。
 一時、野党でありながら与党の応援団のような動きをしていた国民民主党も、代表選後の新執行部の誕生によって市民と野党との共闘に加わり、安倍政権に対する「超対決路線」を掲げるようになりました。「選挙イヤー」に向けて野党の陣立ても整いつつあります。
 安倍首相は3選されても、暗雲が立ち込め逆風が吹き荒れる海へと船出することになるのではないでしょうか。そんなアブナイ航海への旅立ちを自分から進んで選ぶなんて、気が知れません。

 これから船出する安倍政権が途中で難破するのは一向に構わないのですが、日本という国と国民を道連れにして欲しくはありません。そうならないためにも、一日も早く安倍首相を「船長」の座から引きずり下ろす必要があります。

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