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7月5日(火) 日本を生きづらい国にしてしまった安倍首相の罪 [参院選]

 「この道を。力強く、前へ。」
 これが自民党のキャッチコピーです。テレビのCMでも盛んに流されています。
 句読点の使い方がデタラメですが、CMで流されている内容のデタラメさからすれば、まだ許容範囲かもしれません。それにしても、こんなキャッチコピーで、こんなCMを流して、逆効果だとは思わなかったのでしょうか。

 安倍首相が歩もうとしている「この道」について、昨日のブログで「国内ではすでに失敗し破たんしているアベノミクスからの離脱を阻害し、国外では国際テロによって標的とされるような危険な状況に在外邦人を追いやることになります。そのような誤った『道』を今後も歩み続けて良いのかどうかが、現在の参院選で問われている重大な争点の一つなのです」と書きました。今日は、この前半部分について補足することにしましょう。

 自民党は「アベノグラフィックス」をネットで公開し、「『データで見るアベノミクス』20の成果と目標」を示しています。それによって、アベノミクスの「成果を、実際のデータを元にしたインフォグラフィックスによって、わかりやすくお伝えします」というわけです。
 しかし、アベノミクスが成果を上げているかどうかの答えは「数字」にあるのではありません。人々の「実感」にあります。
 それぞれの胸に聞いてみればいいんです。アベノミクスとされる経済政策が始まってから、生きやすくなったのか、それとも生きづらくなったのかと。

 今日の新聞に、親子3人が無理心中したかもしれないという記事が出ていました。詳しい事情は分かりませんが、生活苦から生じた事件についての記事は珍しくなくなりました。
 7月2日付の『朝日新聞』朝刊の一面には、「子ども食堂300ヵ所超す 貧困・孤食 広がる地域の支援」という記事が出ています。このような施設や支援が必要となったのは、貧しい子供が増えているからではありませんか。
 その前日の7月1日付『東京新聞』朝刊の一面にも、「ファミレス売上高 3年ぶり減」「200円カレー好調」「外食切り詰め生活防衛」という記事が出ています。生活を切り詰めて防衛しなければならないのは、物価が上昇して賃金が伸びず、可処分所得が増えていないからではありませんか。

 家計の手取り収入に当たる可処分所得が増えていないことは、『毎日新聞』7月3日付朝刊が報じています。「安倍政権の経済政策アベノミクスが始まる前の2012年から横ばい水準にとどまっていることが2日、日本総合研究所の試算で分かった」というのです。
 買い物などに使えるお金が増えていないのですから、消費が増えるわけがありません。景気回復が地方や中小企業などに行き渡っていないのではなく、景気回復そのものが幻想にすぎないのです。
 だからこそ、国民は景気が回復しているという実感を持つことができません。報道ステーションで報じられたテレビ朝日の調査では景気回復を実際に感じていないという回答が78%という驚くべき高さになっていますが、このような「実感」は日本経済の「実態」という現実を背景にしています。

 「アベノミクスは成功しているが、それは道半ばだから、さらにエンジンを吹かす必要がある」と言う安倍首相の言葉が本当であれば、「子ども食堂」「保育難民」「奨学金地獄」「中年貧困」「下流老人」「高齢者破産」などという言葉は生まれなかったでしょう。3年半に及ぶアベノミクスが生み出した貧困と窮乏化の現実があるからこそ、これらの言葉が生まれたのです。
 そのような現実が、安倍首相には目に入らないのでしょうか。貧しさに苦しむ人々を前にして自らの言葉がいかに空疎であるか、安倍首相には分からないのでしょうか。
 このような形で破たんが明らかになっている経済政策を継続すれば、さらに悲惨な未来が待ち受けているにちがいありません。今必要なのは「継続」ではなく「転換」です。経済失政の責任を取って安倍首相を退陣させ、アベノミクスを転換しなければ日本経済にも国民生活にも未来はありません。

 今日の『朝日新聞』朝刊の経済欄のコラム「波聞風問」に原真編集委員の「異次元緩和 黒田日銀がはまった罠」という一文が掲載されています。そこで原さんは、黒田日銀の異次元緩和政策を「インパール作戦」になぞらえた「複数の経済専門家」の意見を引きながら、「一度戦争に踏み込んだら、敗戦濃厚でも突き進むしかない――。かつて日本軍が陥った罠に、黒田日銀もはまってしまったのではないか」と指摘しています。
 このような「罠」にはまってしまったのは黒田日銀だけではありません。アベノミクスの全体が「インパール作戦」となり、「一度戦争に踏み込んだら、敗戦濃厚でも突き進むしかない」という泥沼にはまってしまっていると言うべきでしょう。

 安倍首相は、まさにこの当時の「日本を取り戻す」ことになったようです。その時代に犯した取り返しのつかない巨大な過ちと共に……。

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