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3月24日(木) 経済の失速と野党の結束で安倍首相が追い詰められた「オセロ政局」 [政局]

 オセロゲームは、間に挟まったコマの色が挟んだコマ石の色に一挙に変わってしまうゲームです。白と白に挟まれた黒は、いっぺんに白へと変わります。
 今日の政局も、安倍首相の「一強多弱」状況から一挙に逆転する可能性が出てきました。その要因となるのは、経済の失速と野党の結束です。

 第1に、安倍政権の常軌を逸した異様な反共攻撃が目立つようになりました。自民党が露骨な反共ビラを作成したのに続いて、政府は日本共産党について「警察庁としては現在も『暴力革命の方針』に変更はないものと認識している」とする答弁書を閣議決定し、「現在も破壊活動防止法に基づく調査対象団体だ」と述べました。
 これは相当焦っていますね。そう言うのであれば、確たる証拠や根拠を示すべきでしょう。「共産党=暴力革命=怖い」というイメージを振りまいて共産党に打撃を与え、野党共闘を分断しようという狙いが見え見えです。
 このような「反共攻撃」は時代遅れの古い体質と発想を未だに保持していることを天下に告白しているようなものだということが分かっているのでしょうか。「反共は戦争前夜の声」と言いますが、それこそ安保法制の成立によって日本が「戦争前夜 」になっていることを自ら証明しているようなものではありませんか。 

 第2に、消費税再増税の再延期論の台頭です。世界経済について有識者と意見交換する「国際金融経済分析会合」で、ノーベル賞受賞の経済学者などが消費税の10%増税延期論をぶち、これを聞き入れる形で安倍首相が増税の再延期を決断するのではないかとの観測が流れています。
 一昨年の秋から冬にかけて消費増税を延期して総選挙で大勝したのと似たような経過ですから、「二匹目のドジョウ」を狙っているのかもしれません。再延期は庶民にとっては助かることですが、消費税を引き上げることができないほどに景気が悪いということ、アベノミクスに代表される経済政策が失敗していることを自ら認めたことになります。
 それに、3党合意で約束した社会保障のための財源はどうするのでしょうか。経済政策の破綻と社会保障サービスの低下はアベノミクスの失敗を明示するものですから、安倍首相は責任を取って辞任すべきでしょう。

 第3に、衆参同日選挙の可能性の強まりです。消費税の増税を再び延期して衆参両院で同時に選挙すれば、野党の足並みを乱して有権者の支持をかすめ取ることができると考えているようです。
 もちろん、安倍首相は両院で勝利するつもりでしょうが、逆に両院でともに敗北するリスクもあります。そうなれば、いっぺんに政権が交代してしまいます。
 同日選挙になった場合、野党の足並みが乱れるどころか、参院選での1人区だけでなく衆院小選挙区での協力が一挙に進む可能性もあります。同日選には公明党が反対していますから、逆に与党間の足並みが乱れる心配の方が大きいかもしれません。

 第4に、小選挙区制の恐ろしさという問題があります。小選挙区制こそ、オセロゲームのように一挙に勢力関係を逆転させてしまう危険な制度だからです。
 自公の与党勢力に対して野党がバラバラで対抗するような構図の場合、自公勢力が圧倒的に有利になります。しかし、今回の参院選1人区のように1対1の与野党対決となった場合、このような不利な条件は解消されます。
 衆参両院の選挙戦全体の構図が、戦争法の支持か廃止か、アベ政治を許すのか許さないのかという明確な争点で闘われれば対決点は分かりやすくなり、野党が勝てる展望が出てくれば投票に行く人も増えるかもしれず、共闘による相乗効果も期待できます。まさに、日本の前途を左右する「関ケ原の合戦」としての様相が強まり、有権者の関心が高まって支持なし層や無関心層も野党に投票し、選挙区での勝敗が一挙に逆転する可能性が出てきます。

 このように、これまで安倍政権を支えてきた要因が逆に作用し始めています。それを勘違いして、長期政権の夢に心を奪われた安倍首相は大きな賭けに出るかもしれません。
 確かに、オセロゲームの盤面はいま黒く塗りつぶされつつありますが、しかし、四角は白に取られてしまいそうです。それに気づかず勝負に出れば、一挙に逆転されて黒がすべて白に変わってしまう可能性があります。
 角を取ることができたのは野党共闘のお陰です。とはいえ、勝負はまだ続いていますので、さらに1人区で選挙協力を実現し全ての角を取って逆転できるかどうかはこれからの取り組みにかかっています。

 少なくとも角を取れる可能性が生まれ、勝てるかもしれないという希望が見えてきたのは画期的なことでした。参院の1人区や衆院の小選挙区で共産党を含む選挙共闘ができるなどと、去年までは誰も予想していなかったのですから。
 統一戦線に向けての芽が生まれたことになります。それだけ日本の政治状況が危うくなっているわけですが、その危機感を高めて結集せざるを得ないところに野党を追い込んだのは安倍首相でした。
 “春秋の筆法”をもってすれば、統一戦線の種がまかれて芽が出てきたのは安倍首相のお陰です。「オセロ政局」の結果、黒が白へと大逆転して政権が交代すれば、それこそ安倍さんは歴史に名を残すことができるでしょう。

 野党を結集へと追い込んで本格的な政権交代の原因を作った張本人として、安倍首相の名を歴史にとどめさせようではありませんか。もちろん、それは「敗軍の将」としてであり、安倍さんのためではなく私たちのためではありますが……。

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