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9月18日(金) このような「だまし討ち」が許されるのか [国会]

 注目の戦争法案が参院の特別委員会で「採択」され、本会議に緊急上程されました。しかし、このような「だまし討ち」が許されるのでしょうか。

 昨日の「だまし討ち」は2度ありました。1度目は、突然、理事会を委員会室で開くことにしたことです。
 一昨日は理事らが理事会室から委員会室に移動することができませんでした。この裏をかいて、最初から委員会室で理事会を開こうとしたわけです。
 鴻池委員長は1時間近くも前から委員会室に入って、他の与党理事を待っていたそうです。しかし、この最初の「だまし討ち」は「約束違反だ」という野党理事の強烈な抗議によって失敗し、かえって委員会の開会を遅らせることになりました。

 これに続いて、与党は2度目の「だまし討ち」に打って出ますが、そのためのシナリオは「前夜から練られていた」(朝日新聞)と言いますから悪質です。この事前の打ち合わせ通りの強硬手段によって「採決」が行われたことにされました。
 委員長の不信任動議が否決され、待機していた鴻池委員長が席に着いたとたん、自民党の若手議員が回りを取り囲んで防御し、山本議員が審議打ち切りの動議を読み上げました。この時、野党議員だけでなく与党議員の多くも、何が起きたか分からなかったと思います。
 混乱の中で、委員長の横にいた佐藤自民党筆頭理事が手を上げて合図すると与党議員が一斉に立ち上がりました。その後も、委員長が何事か読み上げるたびに横にいる佐藤さんが手で合図して議員が立ち上がるという動作が繰り返されます。

 こうして、何も聞き取れず、何が起きたかわからない混乱状態の中で、5回も採決がされたことになりました。戦争法案の採決が、いつ、どのようになされたのか、速記録にさえ記述不可能な大混乱の中で、可決されたことになったわけです。
 一連の行動は、事前に作成されたシナリオに基づくものだったと思われます。休憩中に、綿密な打ち合わせが行われた上での「茶番劇」でした。
 鴻池委員長は10党のうちの5党が賛成したから「強行採決」ではないと強弁していますが、野党に対する「だまし討ち」によって力づくでの「採決」が「強行」されたことは、日本全国だけでなく全世界に放映されました。あの映像を見れば、正常な議決でなかったということは誰にだって分かることでしょう。

 このような「だまし討ち」に次ぐ「だまし討ち」によって採決が強行されたのは、安倍首相の焦りの現れだと言えます。このようなことをすれば世論の批判を招くことがわかっているにもかかわらず、そうせざるを得なくなったのは大きな「誤算」だったでしょう。
 できれば避けたかった強硬手段に打って出たのは、野党の抵抗が思っていた以上に強いものだったからです。そして、このような野党の強い抵抗を呼び起こした力は民意のバックアップであったと言えます。
 それは、何よりも国会前に集まった多くの人々の姿によって示されていますが、それだけではなく、6割が法案に反対し、7割が今国会で採択する必要なしと言い、8割が説明不足だとしている世論の力でもあります。このような民意によって野党が動かされ、それが安倍首相の「誤算」を生みだしたということになります。

 国会周辺の抗議行動には、私も3日連続で参加しています。今日も行くつもりです。
 ここでは「民主主義とは何だ?」というコールもありました。これが、民主主義というものです。
 議会が民意を代表できないという機能不全に陥ったとき、それを是正するために主権者が直接、その意思を議会にぶつけることが必要です。そのことによって政治を動かすことこそ、民主主義にほかなりません。

 そのような民主主義が機能しているかどうかが試されています。多くの主権者が異議申し立てに立ち上がり、「だまし討ち」を許さないという断固とした意思を示して政治を動かしていただきたいものです。

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