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7月29日(水) 磯崎陽輔総理補佐官の発言で明らかになった安倍政権中枢の「本音」 [戦争立法]

 この人は正直な人なのでしょうね。日ごろから安倍首相の周辺で話していた会話を、そのまま口にしてしまっただけなんだと思います。
 それは安倍首相の「本音」でもあるのでしょう。自分の「本音」を正直に代弁してくれたからこそ注意しただけで更迭要求をはねつけ、その後、仲良く一緒に一杯やっていたわけです。

 磯崎陽輔総理補佐官が大分市内の講演で、「考えないといけないのは、我が国を守るために必要な措置かどうかで、(従来の憲法解釈との)法的安定性は関係ない。国を守るために必要な措置かどうかは気にしないといけない。政府の憲法解釈だから、時代が変われば必要に応じて変わる」と語って問題になっています。日本は法治国家ですから、「法的安定性は関係ない」というのは法治国家を否定するに等しく、公職にある人物としては相応しくありません。
 総理補佐官として相応しくないだけでなく、立法府の構成員である国会議員としての資格もありません。直ちに、議員を辞職するべきです。
 この発言はそれだけ大きな意味を持っています。きちんと処分がなされなければ、法治国家を否定する磯崎さんと同じ立場に立っていることを告白することになります。

 しかも、磯崎さんは安全保障を担当する補佐官です。その方が、「我が国を守るために必要な措置かどうかで、法的安定性は関係ない」と言い切ったことも大きな問題です。
 今回の「戦争法案」が「法的安定性」を欠いていることを、事実上、認めたことになるからです。それ以上に「我が国を守るために必要な措置かどうか」ということの方が重要だと言っているのですから……。
 最大の基準は「我が国を守るために必要な措置かどうか」であって、「法的安定性」は二の次だというわけです。つまり、「憲法は関係ない」ということにならざるを得ません。

 安倍首相の周辺には「安全教」とでも言うべき新興宗教が広がっているようです。「日本の安全にとって必要だ」と一言唱えれば、何でも許されると信じ込んでしまっているのではないでしょうか。
 大切なことは「我が国を守るために必要な措置かどうか」であって、法的安定性も、憲法も、立憲主義も、民意も、民主主義も、みんな関係ないということなのでしょう。ひたすら「日本の安全」を唱えていれば、全ては許されると思い込んでいるようです。

 しかし、「戦争法案」の成立によって辿ろうとしているのは「アメリカの道」です。端的に言えば、これまでアメリカが行ってきた戦争の手伝いや肩代わりにほかなりません。
 「アメリカの道」がどのような結果をもたらすかは、アメリカ自身の過去が示しています。世界の平和や安定でもなければ自国の安全でもありません。
 安倍首相と仲間たちが信奉する「安全教」は、アメリカの過ちを日本に強いることになるだけです。そのような道を歩むことは、世界の平和と安定を損ない、日本と日本国民の安全を脅かすことになるでしょう。

 磯崎陽輔総理補佐官の発言は、今の政権中枢がどのような認識で「戦争法案」を成立させようとしているかを明らかにしました。この発言によって、「戦争法案」に反対する運動は立憲主義とともに法治国家を救う運動でもあるという新たな意義を獲得したことになります。

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