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6月18日(木) インフォームド・コンセントなしの間違った手術に頼るヤブ医者への先祖返り [戦争立法]

 先ほど、入院先の病院から退院してきました。自宅で、このブログを書いています。

 手術は大成功です。その後の経過も良好で、今日の退院に際して診察した担当医は「超順調」だと太鼓判を押してくれました。
 今回の私の病名は、左副鼻腔乳頭腫というものです。俗に「鼻筍」とも呼ばれますが、鼻から目にかけての空洞(鼻腔)に乳頭腫という良性腫瘍が成長して塞いでしまいました。
 鼻はつまり鼻水も出てきて、乳頭腫の先端が鼻の穴から顔を出すこともあります。これが大きくなると先端が尖って「筍」のようになるから、「鼻筍」と言われるのでしょう。

 私は8年前にも、同様の内視鏡下鼻副鼻腔手術をしています。その時は全てを取り切れず、左目の下に一部が残りました。
 右目は義眼で左目しか見えませんからこれを傷つけてはならないということで、多少残っても良いから無理をしないでもらいたいと、手術前に依頼していたからです。その時、いずれまた大きくなる可能性があり、再度の手術が必要になるかもしれないと伝えられていました。
 したがって、左の鼻が詰まるようになった時、「また筍が成長したのだな」と直ぐに気が付きました。診察を受けたら「今は良性だけれど放置すれば悪性の腫瘍(ガン)になる可能性もある」とのこと。やはり手術は避けられないということで「覚悟」を決めたわけです。

 手術の結果、妨害物が取り除かれたわけですから、鼻のつまりがなくなり、大変、すっきりしました。今まで以上に鼻が利くようになることは間違いありません。
 空気の通りが良くなったわけですから、鼻息も荒くなることでしょう。「鼻は良くなったけれど、代わりに口が悪くなった」などと言われないように気を付けたいと思います。
 とはいえ、世の中はこのような状況ですから、鼻を利かせて権力者の秘密を探り、鼻息荒く糾弾しなければなりません。多少の「口の悪さ」については、庶民のうっぷん晴らしということでご寛恕いただきたいものです。

 今回の手術に当たっては、担当医から細かい説明を受けました。全身麻酔でしたから、そのリスク、あるかもしれない事故や傷害についても、懇切・丁寧な情報提供があり、誓約書にも何枚か署名しました。
 これがインフォームド・コンセントと言われるものです。担当医から事前に十分な説明を聞いて患者が理解し納得したうえで同意し、自分の自由な意思で治療法を選択することを意味しています。
 インフォームド・コンセントにおいて重要なのは、医師による「説明・理解」と、それを条件にした患者側の「同意」の両方です。十分な説明がなされず、説得して従わせようとしたり、十分に理解していないのに「お任せします」といって任せたりするような場合は不十分なインフォームド・コンセントであり、充分な説明を受けたうえで患者が治療方針を拒み、医師がそれを受け入れた場合は充分なインフォームド・コンセントになります。

 このようなインフォームド・コンセントという概念から見た場合、今の安倍政権による「戦争法案」という治療方針はどのように判断できるでしょうか。それは十分なインフォームド・コンセントと言えるでしょうか、それとも不十分なインフォームド・コンセントなのでしょうか。
 その答えは明瞭です。安倍首相は国民の合意を得るために無理やり説得しようとしていますが、十分な「説明・理解」も「同意」も欠けているわけですから、極めて不十分なインフォームド・コンセントだと言わなければなりません。
 とりわけ、自衛隊員や国民のリスクについては言を左右し、正直に説明しようとしていません。これでは安心して手術を受けられるわけがないでしょう。

 安倍首相は平和と安全を確保するためだとしてアメリカ的な術式を採用しようとしています。しかし、それは失敗続きで国際紛争やテロを根絶できず、自国の安全を高めるどころか多くの若者を死に至らしめる「悪魔の術式」でした。
 日本も専ら軍事力に頼る「悪魔の術式」によって巨大な犠牲者を出した過去があります。だからこそ、そのようなやり方を放棄するという誓約書(憲法前文と9条)を書いて国際社会への復帰を許されたのではありませんか。
 かつての日本や戦後のアメリカが採用した「悪魔の術式」は、病気を治すのではなくかえって悪化させるだけだということは、多くの犠牲を伴った歴史によって証明されています。それなのに何故、このような時代遅れの間違ったやり方に舞い戻ろうとしているのでしょうか。

 説明も理解も合意もなしに、やってはならない手術を繰り返して大失敗したのが、かつての大日本帝国でした。安倍政権下の日本は、再びこのヤブ医者へと先祖返りしつつあるのではないかと、ベッドの上で病室の天井を眺めながら大いに心配になったものです。

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