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5月30日(土) 暴走をストップさせるには運転手を放り出して乗客自らブレーキを踏むしかない [首相]

 自分の身体は満身創痍なのに、その治療もせずに火遊びに興じ、頼まれもしないのに火中の栗を拾おうとしている。それが今の日本であり、安倍政権でしょう。

 鹿児島県屋久島町の口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳(しんだけ)で爆発的噴火があり、住民全員が島外に避難しました。昨年の御嶽山の噴火、今年の箱根・大涌谷での火山活動の活発化に次ぐ自然の猛威です。
 日本は自然災害の多い国です。国民の生命と生活が危険にさらされる本当の脅威は、実はこのようなところにあるのではないでしょうか。
 本来、政治が対応しなければならない「そこにある危機」を忘れ、災害対策を後回しにして原発の再稼動をめざし、自衛隊の海外派兵実現のために執念を燃やしているのが、今の安倍政権です。相次ぐ火山の噴火は、このような政治のあり方に対して警鐘を鳴らし、本来のあるべき姿を取り戻すように警告しているのかもしれません。

 それでなくとも、日本は満身創痍になっています。安倍首相は通常国会の施政方針演説で「改革」という言葉を36回も繰り返しました。
 それほどに、変える必要があるということなのです。このまままでは立ち行かないところに至っており、日本の政治も社会もズタズタになってきているということを意味しています。
 満身創痍となったのは長い間続いてきた自民党政治の結果にほかなりません。その治癒を託された民主党政権の治療の失敗の結果でもあります。

 民主党に政治の変革を託したものの、あまりの「藪医者」ぶりに失望した国民は再び自民党に政権を戻しました。もう一度チャンスをやろうというわけです。
 しかし、自民党ももはや政権を運営するだけの力を持たないことが明らかになりました。政策能力と国民統合能力が枯渇してしまっているからです。
 個々の政策課題ではなに一つ国民に支持される政策を打ち出せず、逆に自民党や官僚有力者のOBからさえ懸念と反発を高めるような外交・安保政策にこだわっているのが安倍政権です。かつてのキャッチオールパーティーとしての姿は失われ、一部の極右勢力の顔色をうかがうネオ・ファシスト政党となり、麻生さんの言っていたように「ナチスの手口」に学んで「お試し改憲」などとふざけた口実で「日本版授権法」である緊急事態条項を憲法に書き込もうとしています。

 地方の経済的・社会的衰退は目を覆うばかりで自治体消滅の危機が生じています。安倍政権もこれを無視できず「地方創生」を掲げていますが、それならどうして農家経営を困難にするTPPへの参加、JA(農協)の弱体化や農村の荒廃を生み出す農業改革を強行しようとするのでしょうか。
 子どもを産んで育てる環境が急速に悪化し、少子化も深刻になってきています。これに対しても安倍政権は女性の活躍推進を打ち出していますが、それならどうして労働環境を悪化させるような「生涯ハケン法案」や「残業代ゼロ法案」を出したりするのでしょうか。
 このような地方の荒廃や少子化という大きな社会問題こそ自民党による失政の最たるものですが、自民党にはもはやそれを解決する力がありません。日本を「世界で一番企業が活躍しやすい国にする」と言っている限り、このような問題の効果的な解決策を提起できるはずがないのです。

 安倍政権は満身創痍となっている日本を治療する能力がないばかりか、治療そのものを放棄して政治のエネルギーを無駄遣いしています。憲法が禁止している危険な火遊びに熱中し、頼まれてもいない火中の栗を拾おうとしているからです。
 日本と世界の平和と安全を名目にしていますが、「平和安全法制」の整備によって日本も世界も「平和」を実現できず「安全」にもならないことは、その後を追おうとしているアメリカの経験がはっきりと示しています。
 アメリカは国際社会の平和を掲げてベトナム戦争やアフガン・イラク戦争に軍を派遣しましたが、平和が実現したでしょうか。世界と自国は安全になったでしょうか。

 世界の紛争解決において、日本は独自の役割を果たしてきました。紛争地の戦力引き離しや停戦監視を行ってきた伊勢崎賢治さんは、日本に必要なのは非軍事的な国際貢献だと言っています。
 今こそ必要で平和構築に効果的な施策を放棄し、全く不必要で逆効果となるような施策を採用しようとしているのが、「平安法」という看板の影で「戦争法制」を整備しようとしている安倍政権にほかなりません。外交・安全政策においても、もはや解決能力を失っていることの表れだというべきでしょう。
 やるべきことをやらずに、やってはならないことをやっている典型が、今日の安倍政権の姿です。危険な火遊びを直ちにやめて、民意が求めている政治に復帰することが必要ですが、それは安倍首相の最も不得意とするところです。

 このような人には辞めてもらうしかありません。暴走をストップさせるには、運転席から放り出して乗客自らブレーキを踏むしかないのです。

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