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6月22日(土) 『週刊新潮』の記者の取材を受けた [マスコミ]

 昨日、研究所に電話がありました。『週刊新潮』の記者からの取材の申し込みだそうです。
 「新潮」ですから、ここは「慎重」に対応しなければなりません。というのは、冗談です。

 中国はこの間、反日報道を強化している。お前はそれに一枚噛んでいるのではないかというのが、取材の趣旨のようです。実はこの間、『人民日報』から取材を受けて、私の談話が掲載されていたからです。
 内容はもちろん、安倍首相に対する批判です。それが、中国政府の主張を後押しする形になり、「国益」を阻害しているのではないかという趣旨でした。
 この間、中国政府の安倍政権に対する批判が強まっていることも、反日世論が沸騰していることも、私はあまり知りませんでした。中国内での報道についての情報はほとんどありませんから、それについての取材なら遠慮したいと答えたのですが、それとの関連で私の『人民日報』に対する談話やコメントについて聞きたいと言います。「それなら良いですよ」ということで、昨日の夕方、研究所に記者の方が見えました。

 結局、4時過ぎから6時半までの2時間以上にわたる取材になりました。なかなか熱心で結構ですね。
 でも、どうなんでしょうか。『人民日報』の取材に応じた方をターゲットに、「取材」という形で、このように話を聞くということ自体に問題はないのでしょうか。
 一種の嫌がらせと受けとられるかもしれないということはないのでしょうか。「お前はどうして中国なんぞのメディアの取材に応じたのか」と、それとなく圧力をかけるような雰囲気を感じました。何せ、『週刊新潮』の看板を背負っている記者の方なのですから……。

 ということで、この方の取材を受けましたが、自宅に帰ってから以下のようなメールを差し上げました。参考のために、ここにアップさせていただきます。

 本日は、雨の中、遠いところまでお出でいただき、ご苦労様でした。本日の取材について、いくつか補足したいことがありますので、メールを差し上げます。

 人民日報東京支局からの最初のメールが見つかりました。研究所に送られてきたもので、私に転送されてきました。そこには、私のブログを見て興味があるので取材させて欲しいこと、具体的には、自衛隊の国防軍化と佐瀬昌盛氏の「看板の掛け替え論」について取材したいと書いてあります。『産経新聞』のインタビュー記事をアップしたブログを見ての申し入れです。

 これに答えたインタビュー記事と、既にお渡ししたコメント2本の3本が、『人民日報』に掲載されています。その記事が中国政府の反日宣伝に利用されているのではないかとのお尋ねですが、その可能性はあると思います。しかし、どのような取材源であっても基本的に応ずるというのが、私の立場です。そうしなければ、マスメディアの自由な取材活動は有名無実となり、知る権利も空洞化すると考えるからです。

 「『産経新聞』や『週刊新潮』の取材を受けて談話やコメントを出せば、右派的色彩を薄めるために利用されるリスクやデメリットがあるから応ずるべきではない」という意見があるかもしれません。しかし、私はそのような立場はとらないということです。中国批判のために利用されるリスクやデメリットがあるかもしれないということを知りながら、本日、『週刊新潮』の取材を受けたのは、そのためです。

 もちろん、私の談話やコメントが、日中双方の対立を煽る形で利用されたのであれば、それは不本意であり、誠に残念なことです。しかし、そのようなリスクやデメリットがあり得たとしても、取材に応じて安倍政権批判を展開したことは、日本の国民はみな安倍さんのように考えているわけではないということを示し、侵略戦争を反省していないのではないかという誤解を解き、また戦争を仕掛けてくるのではないかとの不安を解消する点で、メリットの方が大きかったと考えています。

 この点では、国際的世論を味方に付けるために日本批判の材料を欲しがっている中国に格好の「攻撃材料」を提供し続けている安倍首相の方が、ずっと日本の「国益」に反していると言うべきではないでしょうか。マスメディアも、売り上げ部数を増やしたり視聴率を上げたいという誘惑に負けて、日中双方の対立や緊張を煽ったり、センセーショナルな報道で国民の敵対感情を焚きつけたりするようなことは、厳に慎んでいただきたいものです。

 ということで、私の意図はご了解いただけるものと思われます。この『週刊新潮』による取材がどのような記事になるのか、楽しみにしています。
 私は、どう扱われるのでしょうか。中国に利用された左翼知識人としてピエロにされるのでしょうか。それとも、中国メディアを利用した左翼知識人として、悪者にされるのでしょうか。
 どちらにしても、ぜひ「左翼知識人」として扱われることを望んでいます。「悪名」も「有名」の一種だと言いますから……。

 私は「左翼」であることは自認していますが、「知識人」についてはあまり自信がありません。ここは一つ、「左翼知識人」としての「悪名」をとどろかせていただき、その呼称を定着させていただきたいものです。
 頼みますよ。『週刊新潮』さん。

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