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3月15日(木) 日本社会でいかにルールが無視され、歪んでいるかを象徴するような事例の数々 [社会]

 「やっぱりそうなのか」と思うようなことが、連続して報じられました。普通であれば、「まさか、そんなことはないだろう」と思われるような非常識が、実際にまかり通っているわけですから、呆れてしまいます。

 その一つは、大阪での君が代「口元点検事件」です。大阪府立和泉高校の卒業式で、教職員が君が代を歌っていたかどうかを、校長の指示で学校側が口の動きでチェックしていたという呆れた事件です。
 とうとう、こんなところまでエスカレートしてしまいました。卒業生の想い出に残るべき大切な教育の場が、教職員の思想や信条をチェックして「隠れキリシタン」を摘発するかのような「踏み絵」の場に変貌してしまいました。
 国旗・国歌法が制定されたとき、それは強制力をともなうものではないとされました。ところが、今日、条例や職務命令による強制が当然のこととされ、君が代を歌っているかどうかを口の動きでチェックするという「教育者」が現れたのです。
 憲法はもとより、国旗・国歌法の趣旨にさえ違反する暴走だと言わなければなりません。このような校長は「教育者」としても失格であり、罷免されるべきでしょう。

 二つ目は、原子力安全・保安院の原発事故に対応する防災指針改訂への抵抗です。6年前に、原子力安全委員会が国際基準の見直しに合わせて改訂しようとしたとき、原子力・安全保安院が強く反対して、見送られてしまったというのです。
 改訂されていれば、今回の事故で住民への影響を軽減できた可能性があり、それがなされなかったために、放射能に被ばくしてしまった人がいたかもしれません。将来、病気になったり、命を失ったりする人々が出てくる可能性があります。
 改訂に抵抗した原子力安全・保安院の委員名を特定し、その責任を追及するべきです。きちんと対応していれば避けられたかもしれない障害や死亡が明らかになった場合、未必の故意による傷害罪か傷害致死罪、あるいは殺人罪で、これらの委員を告発するべきでしょう。

 三つ目は、読売巨人軍による巨額の契約金問題です。球界で申し合わせた新人契約金の最高標準額(1億円プラス出来高払い5千万円)を超える契約を選手と結んでいたといいます。
 「最高標準額は上限ではなく、緩やかな目安とプロ野球界で認識されてきた」と、巨人軍は言い訳していますが、とんでもありません。そう認識していたのは巨人軍だけで、他の球団はちゃんと守っています。守らなくても良いルールなら、どうして申し合わせなどしたのでしょうか。
 2000年にドラフトで入団した阿部慎之助選手は10億円も受け取ったとされています。1億円が「緩やかな目安」だとしても、10億円との開きは大きすぎます。「目安」などという言い逃れができるような金額ではありません。
 スポーツマンシップに欠け、ルールを守らない巨人軍は、球界から追放されるべきです。少なくとも、やくみつるさんが言うように「巨人だけは次のドラフト会議に出席させない」というくらいのペナルテイィが必要であり、親会社である読売新聞に対する不買運動を行うくらいのことが必要でしょう。

 これらの事例はいずれも、いかにルールが無視され、日本の社会が歪んでいるかを象徴的に示すような出来事です。ルールが尊重され、民主的で自由な社会を維持していくためには、このような芽を一つ一つ批判し、問題点を明らかにし、その芽を摘んでいくことが不可欠です。
今、日本社会は試されているのではないでしょうか。ルールが通用し、人権が尊重される当たり前の社会としての姿を維持できるかどうかという点で……。


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