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11月12日(土) 国の進路を左右する重大事がこのような誤魔化しで決着させられて良いのか [TPP]

 昨晩、野田首相はついに「火中の栗」を拾いました。しかし、ちょっとした「トリック」によって反対派をたぶらかしながら……。
 こんなことが許されるのでしょうか。党内融和を最優先した玉虫色の誤魔化しで、実質的にTPP参加を強行してしまうようなことが……。

 昨晩の会見で野田首相は、環太平洋経済連携協定(TPP)について「交渉参加に向けて関係国と協議に入ることにした」と表明しました。「TPPへの参加」ではなく「協議に入る」というわけで、協議への参加は、即、TPPに参加することを意味しないというわけです。
 この表明について、民主党の山田正彦前農水相は「ほっとした。交渉参加表明でなく、事前協議(の表明)にとどまった」と評価し、反対派も矛を収めてしまいました。というより、振り上げた拳の落としどころとして、「協議に入る」という妥協案が工夫されたのかもしれません。
 これで、野田さんは米ハワイで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でオバマ米大統領らTPP関係国首脳に交渉参加方針を伝え、他方で、民主党内の反対派はTPP参加自体は先送りされたと言い訳できるようになりました。なんという玉虫色、なんという二枚舌でしょうか。

 誤魔化しの極致ではありませんか。このようなたぶらかしの手法によって、日本の進路を左右するにちがいない重大事が決着させられて良いのでしょうか。
 野田首相としては、党内の反対論を抑え、集団離党のような重大事に至らなくてホッとしているでしょう。しかし、これほど国民に対して不誠実なことはありません。
 TPPに参加することが日本のためになるという信念があるなら、どうして正直にそう言わないのでしょうか。国民を説得しようという気概を示さないのでしょうか。

 野田首相のたぶらかしと、それにコロッと騙された(振りをしている?)山田さんなどの反対派の姿を見ていて、内閣不信任案を出されたときの菅首相と鳩山さんの姿を思い出しました。あの時も、民主党内の反対派の動きを抑えるために、菅首相はすぐに辞任するかのようなそぶりを見せて鳩山さんをたぶらかし、不信任案賛成を明言していた鳩山さんはそれにコロッと騙されて矛を収めてしまいました。
 その後、菅さんはのらりくらりと言い逃れ、結局、3ヵ月間も延命に成功したのです。騙された鳩山さんは「ペテン師だ」と強く菅首相を批判しましたが、後の祭りでした。
 この時と同じような「たぶらかしの政治」が、今回もまた繰り返されたようです。しかし、その「たぶらかし」の効果も3ヵ月間しかもたなかったというのも事実です。

 今回は、どうなるのでしょうか。APECで野田首相がオバマ米大統領に会えば、こんなたぶらかしなどはすぐに底が割れてしまうでしょう
 すでに、今日の朝刊各紙は一斉に「TPP参加表明」と報じています。騙された(振りをしている?)のは山田さんだけなのではないでしょうか。


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