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7月4日(火) 驚天動地の結果を生み出した都議選によって動き始めた政治の地殻変動 [選挙]

 都議選では「都民ファーストの会」が追加公認を含めて55人を当選させました。他方で、これまで都議会第1党だった自民党は23議席というかつてない歴史的大惨敗に終わりました。
 この結果はかつてないもので、まさに驚天動地ともいうべき出来事だったと言わなければなりません。この激震によって、日本政治の地殻変動が始まろうとしています。

 大勝利を手にした小池都知事は、「都民ファーストの会」の代表を辞任しました。後任には野田数知事特別秘書が復帰し、小池さんは以前務めていた特別顧問に戻りました。
 「選挙のためだけに代表になったのかと思う。(前任の代表だった)野田数氏が代表のままでは、大勝はできなかっただろう」と、自民党の都議が批判する通り(『朝日新聞』7月4日付)、小池さんの代表就任は小池人気を議席に結びつけるための方策でした。選挙が終わり、当初の目的を達成したために、代表を交代したのでしょう。
 また、「二元代表制」を損なうとの批判を避けるためでもあり、玉石混交の「小池チルドレン」が問題を起こした場合、そのとばっちりを避けるための措置でもあります。さらには、来る衆院選で「日本ファーストの会?」を立ち上げて国政に進出できるようにするための布石という可能性もあります。

 今回の都議選ほど自民党が選挙の恐ろしさを実感したことはなかったにちがいありません。地殻変動によって地割れが生じ、奈落の底に落ち込んでいくような恐怖を味わったのではないでしょうか。
 「THISイズ敗因」という言葉が飛び交っていますが、正確には「THISイズA敗因」と言うべきでしょう。敗因を生み出した「戦犯」はT(豊田真由子)、H(萩生田光一)、I(稲田朋美)、S(下村博文)の4人だけではなく、何よりも、A(安倍晋三)という「大戦犯」がいるからです。
 今回の歴史的惨敗は、政治の私物化や憲法無視の国政運営、疑惑隠しや暴言などの自民党全体に対する断罪、疑惑の中心にいて強権的な政治運営を行ってきた安倍首相に対する不信任、それに昨年の都知事選から小池知事と対立し続けてきた自民党都連への批判という三つの敗因が積み重なって生じました。今日の『朝日新聞』の多摩版には、「自民支持者の静かな怒りを感じた」「(相次ぐ不祥事や疑惑に)静かにあきれていたということだろう」という自民党とその支持者の声が紹介されていますが、怒ったりあきれたりした対象は、先ずは東京都連、そして自民党、さらには安倍首相だったのではないでしょうか。

 これに加えて、自民党の歴史的惨敗を生み出したもう一つの重要な敗因があります。それは公明党の裏切りでした。
 通常国会最終盤に、会期を延長せず参院法務委員会での採決を省略して「中間報告」という禁じ手を用いて共謀罪法案を強行採決したことが安倍政権の強権的な国会運営を象徴するものとして大きな批判を呼びましたが、会期延長の断念も公明党が委員長だった委員会での採決省略も、いずれも公明党への配慮でした。つまり、自民党は公明党に配慮したために批判の矢面に立つことになったのです。
 選挙本番では、公明党は自民党ではなく「都民ファーストの会」を支援し、公明党の支えを失たった自民党は1人区や2人区だけでなく、3~5人区でも苦戦することになりました。『毎日新聞』が報ずるところによれば、「自民は共産や民進と最下位当選を争うケースが目立」ち、「3~5人区の15選挙区での自民の当選者は7人で、13人が次点、当選者は共産の13人を下回」り、「都民ファーストの会」とともに上位当選した公明党に蹴落とされてしまったということです。

 これに対して、共産党は最後の1議席に滑り込むという形で17議席から19議席に増やしました。前回の都議選では8議席から17議席に倍増していますから2回連続での増加であり、これは32年ぶりのことになります。
 「都民ファーストの会」が大量当選するというポピュリズム選挙の嵐が吹き荒れたにもかかわらず、その大風に吹き飛ばされることなくこれだけの成果を上げたことは大きな成功でした。これは公明党と同様、強固な組織的基盤を持っている共産党の強みが発揮されたためですが、無党派層の投票先でも「都民ファーストの会」に次ぐ2位ですから、組織の力だけではない幅広い支持層を獲得した結果でもあります。
 共産党が成功したのは、地域などに根を張った強固な組織力だけでなく、「森友」「加計」問題などでの調査と追及、アベ政治に対峙し続けてきたブレナイ政治姿勢などの実績、9条改憲阻止やアベ政治への批判などの国政上の争点も掲げた選挙戦術、都政の重要課題では豊洲移転に反対して築地再整備を掲げる唯一の政党だったという政策的な立場などが積み重なったためであると思われます。このような、国政上の実績、選挙戦術、都政政策などの点で独自の優位性を発揮し、同時に安倍首相に反発し最もきついお灸を据えたいと思っている都民の支持を集めることにも成功したということでしょう。

 共産党ほどきつくはないけれど軽いペナルティを科したいと考えた自民党支持者や無党派層も沢山いたはずです。これらの人たちにとって、恰好の「受け皿」となったのが「都民ファーストの会」でした。
 このような「受け皿」を提供することができれば、今回と同様の地殻変動を国政レベルでも引き起こすことができるにちがいありません。それを、どのような形で提起し、国民に認知してもらうかが、これからの課題になります。
 強固だと見られていた安倍内閣支持の地盤が崩れ始めました。今後も支持率の低下が続けば、遅かれ早かれ日本政治全体の変動を引き起こすことになるでしょう。

 安倍首相は「反省」を口にしながら、臨時国会を早く開いて疑惑を説明する姿勢も示さず、稲田防衛相に責任を取らせることもなく、なお強気で改憲スケジュールを強行しようとしています。この程度では、まだ足りないということなのでしょうか。
 いつも通り「経済最優先」をアピールして政権の再浮揚を図ろうとしていますが、そう簡単にはいかないでしょう。都議選で問われたのは安倍首相自身の政治姿勢であり、政治手法そのものなのですから。
 安倍首相の「反省」を実際の行動によって示し、国民に納得し理解してもらうことでしか、信頼を回復することはできません。国民の不信に真正面から答えようとしない限り、さらなる逆風に超面するだけではないでしょうか。

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7月3日(月) 都議選で噴き出した「怒りのマグマ」によって自民党が歴史的惨敗 [選挙]

 アベ暴走政治・逆走政治に対する都民の怒りのマグマが、ついに噴き出したようです。自民党はかつてない歴史的な惨敗を喫しました。
 選挙戦最終日の秋葉原での街頭演説で安倍首相は「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と叫んだそうですが、多くの都民は「こんな人たちに、私はなりたい」と考えたわけです。その結果、安倍首相は都民から鉄槌を下されました。

 昨日、投開票された都議選の最終結果は、以下の通りです。

都民ファーストの会:6→49(+43)
自民党:57→23(-34)
公明党:22→23(+1)
共産党:17→19(+2)
民進党:7→5(-2)
生活者ネットワーク:3→1(-2)
日本維新の会:1→1
社民党:0→0
無所属(都民推薦):9→6(-3)

 自民党の獲得議席は23でした。過去最低だった38議席を15も下回っています。
 これほどの大きな議席減になると、一体だれが予想したでしょうか。私は38議席以下に追い落とすことを訴えていましたが、それを大きく超えて達成したことになります。
 こうなった原因は、歴代の都知事を与党として支えてきた都政への対応以上に国政にあります。9条改憲を打ち出し、「森友」「加計」疑惑に頬かむりしたまま共謀罪を強行採決して国会を閉じたアベ逆走政治や、その後も相次いだ不祥事や暴言、疑惑隠しなどに対して都民の怒りが爆発したのです。
 マグマのように溜まった怒りがどれほどすさまじいものだったかは、34議席という議席減の数字に表れています。自民党は改選議席の半分以下となり、公明党と同じ議席数になってしまいました。

 この自民党にとって代わったのが、「都民ファーストの会」です。自民党が減らした議席の大半は、「都民ファーストの会」に流れ込みました。
 都民は安倍首相に異議申し立てをし、自民党を断罪するための「手ごろな非自民」の手段として「都民ファーストの会」を利用したのです。「都民ファーストの会」の躍進は、自民党に対する都民の憤りと反発がどれほど強いものだったかを表現しています。
 同時にこのことは、欧米と同様のポピュリズムの「追い風」が強烈に吹いたことをも示しています。「都民ファーストの会」は大阪維新の会や名古屋での減税日本と同様のポピュリズムの風に押し上げられて都議会に送り込まれたのであり、「『どうしてこんな人が』と思われるような人もあれよあれよという間に当選し、議員になって議会に送り込まれ」たかもしれない「ポピュリズム選挙の危うさ」があることも忘れてはなりません。

 このようなポピュリズムの嵐の中で、選挙最終盤での「左翼バネ」もあって立憲野党は何とか持ちこたえることができたと思います。民進党は「壊滅するのではないか」と見られていましたが、改選7議席から2議席減の5議席に踏みとどまりました。
 共産党は前回の選挙で17議席に躍進していましたから、現状維持も難しいと予想されていたなかで2議席増の19議席となり、善戦健闘して前進しました。アベ政治と対峙し、ブレることなく間違ったことは間違っていると言い続けてきた姿勢が評価され、築地再整備という独自の主張が支持を集めたのでしょう。
 社民党が世田谷で擁立した1議席を獲得できなかったのは残念ですし、1人区などで擁立した野党の統一候補も当選できませんでした。ポピュリズムの風になぎ倒されてしまったということでしょうか。

 これらの事実は、ポピュリズム選挙の嵐が吹きすさぶ中でも立憲野党が健闘できるということを示しました。この教訓を次の解散・総選挙にいかすことが重要です。
 今回の都議縁で、安倍内閣に対する「ノー」の声がはっきりと突きつけられました。驕り高ぶり、国民の声に耳を貸さなかったアベ暴走政治・逆走政治への明確な審判が下ったということです。
 この声を今後も無視し続ければ、次の国政選挙でさらに大きな「ノー」の声が突き付けられることでしょう。安倍政権を解散・総選挙に追い込んで、その機会を早く実現したいものです。

 この都議選で、「安倍一強」の潮目ははっきりと変わりました。さらなる追撃戦によって、アベ政治の「終わりの終わり」を実現しなければなりません。
 解散・総選挙を勝ち取ることによって、今回の結果を国政選挙にも結び付け、衆院選でも自民党の歴史的惨敗を実現したいものです。そのためにも、市民と野党との共闘を推進し、いつ国会が解散されても対応でき、勝利できるように準備を進めることが今後の課題です。

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7月1日(土) 都議選での自民・公明の断罪と立憲野党(民進・共産・社民・ネット)の躍進を呼びかける [選挙]

 いよいよ都議選の投票日が明日に迫ってきました。東京という自治体の議員選挙ですが、安倍政権への審判の場でもあり、これからの日本の命運に大きくかかわる重要な選挙になっています。
 この選挙では二つの目標を達成しなければなりません。一つは安倍政権与党の自民党と公明党の断罪であり、もう一つは立憲野党の躍進です。
 自民党が議席を減らしても、立憲野党が伸びないというのでは困ります。民進党、共産党、社民党、生活者ネットの候補者の当選によって自民党や公明党を蹴落とすという形になってもらいたいものです。

 今度の選挙は、アベ暴走政治にノーを突きつけて断罪する絶好の機会になりました。そのアベ政治の暴走・逆走ぶりは、都議選の直前から選挙にかけてますますひどいものになりました。
 通常国会最終盤の共謀罪法案の強行採決など幕引きの仕方も滅茶苦茶でしたが、その直後から出てくるわ出てくるわ、これでもかという形での疑惑や不祥事、スキャンダルのオンパレードになっています。
 国会を延長せず、重要法案の審議を打ち切って「中間報告」という禁じ手まで使って無理やり幕引きを図ったのは、安倍首相が「森友」「加計」学園疑惑での追及から逃げ出したかったからだと見られています。しかし、幕を閉じた途端に、萩生田光一内閣官房副長官の関与を示す新たな内部文書が見つかってしまいました。

 文科省で見つかった内部文書にあった「官邸の最高レベル」とは萩生田副長官のことではないかとの疑惑が濃厚です。萩生田さんは加計さんとの親しい関係を否定していましたが、それを覆すような動画や写真が公開されました。
 河口湖にある安倍首相の別荘で、安倍さんと加計さん、それに萩生田さんの3人がバーベキューしながら缶ビール片手に談笑している写真です。この時はゴルフをやった後で、安倍夫人の昭恵さんや加計夫人、それに萩生田夫人の3人も同じ組で回ったそうです。
 親しくない関係だなどというのは真っ赤な嘘です。実際には、この3人組は家族ぐるみの付き合いをしていたほどの緊密で親しい関係だったのです。

 加計学園をめぐっては、理事長の加計孝太郎さんが自民党の岡山県自治振興支部の代表で、会計責任者も加計学園の理事を務めた人物、支部の事務所が加計学園系列校と同じだったことが判明しています。安倍さんとの個人的な関係だけでなく、政治的にも深くつながっていたことになります。
 また、岡山が地元の加計学園は同じ選挙区の逢沢一郎元外務副大臣に100万円を献金しており、愛媛県今治市で岡山理科大学獣医学部の新キャンパスの工事を請け負っているのは今治市とは縁のない岡山市が本社の「アイサワ工業」などで、逢沢さんのいとこが社長をしているファミリー企業です。しかも、見積書によれば建設費の坪単価は約150万円で、一般的な坪単価70万~80万円の2倍以上もすることが明らかになっています。
 そのうえ、この加計学園が当時文科相であった下村博文さんに200万円の献金をしていた疑惑がもちあがり、この献金の後、加計学園が望んでいた教育学部の新設が認められていたことも分かっています。下村さんは「事実無根」だと否定していますが、お金を加計学園の関係者が出していたことを学園側は認め、2013年と14年の2度にわたって持参し手渡したのが加計学園の秘書室長だったことを、下村さんも認めています。また、下村夫人の今日子さんは2013年3月から安倍首相が監事をやったことのある広島加計学園の教育審議委員をやっており、昭恵夫人と一緒に加計学園のパンフに登場したり、年に数回は同施設のイヴェントに参加したりしていたという事実もあります。

 選挙戦の応援では、稲田朋美防衛相が演説で「防衛省・自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と投票を呼び掛けて大きな問題になりました。自衛隊を「自民党のもの」であるかのように扱って政治利用しただけでなく、指揮権を持つ防衛相が言えば自衛隊員は特定政党を応援しなければならないと誤解してしまいます。
 政治的に中立公平であるべき公務員や自衛隊のあり方からの逸脱という点でも、「党務」と「公務」の混同という点でも、この発言は自衛隊法や公職選挙法に反する暴言にほかなりません。これについて私は、『しんぶん赤旗』6月29日付で以下のようにコメントしました。

 安倍首相自身による、9条改憲での前のめり表明、加計疑惑隠しの「獣医学部の全国展開」など問題発言が続き、その中での今回の稲田発言です。
 稲田防衛相は何回も、閣僚の資質を疑われる言動を繰り返してきました。こういう人を、選んだ責任だけではなく、今までどうして続投させてきたのか。今回のように自衛隊法にも公務員法にも違反することを言い出しかねない人を安倍首相はかばい居座らせてきた。今までも問題にきちんとけじめをつけてこなかった。放置してきたことへの責任は大きいと思います。
 通常国会終盤で加計疑惑逃れのために共謀罪の審議を打ち切り、強行採決で国民の怒りに火をつけ、内閣支持率が急落しました。都議選でも苦戦し、政権全体に焦りが募って自ら墓穴を掘っています。
「1強」体制の「終わりの始まり」です。都議選でこの政権の息の根を止めなければなりません。その可能性は高くなっています。 

 稲田さんは、その後も居直って辞職していません。安倍首相も菅官房長官も「撤回して謝罪したから」ということで、またもや「かばい居座らせ」ており、「きちんとけじめをつけてこなかった」過ちを繰り返しています。
 菅官房長官は前文科事務次官の前川喜平さんについて、「自ら辞める意向を全く示さず、地位に恋々としがみついている」と批判していました。今の稲田さんこそ、その典型ではありませんか。
 「森友」「加計」学園疑惑では、権力者の意向を忖度し、一部の人を優遇したりえこひいきしたりして行政がゆがめられ、大きな批判を浴びました。安倍さんに近く親しいというだけで稲田さんばかりが甘やかされ特別扱いされている姿こそ、えこひいきが政治責任の取り方までゆがめ、公平性や信頼を大きく損ねていることを示しているように思われます。

 まだ、あります。選挙中に明らかになった豊田真由子衆院議員の秘書に対する暴言・暴行というスキャンダルです。豊田議員は責任を取って自民党に離党届を出しましたが、辞めるべきは自民党ではなく国会議員の方でしょう。
 夫の宮崎謙介衆院議員の女性スキャンダルが『週刊文春』に報じられたことのある金子恵美衆院議員についても、公私混同疑惑が浮上しました。公用車で子どもを保育園に送ったり、母親を駅に送り届けたりするなど、私的使用が常態化していたというのです。
 この豊田さんや金子さんの同期には、金銭トラブルが報じられて自民党を離党した武藤貴也さん、不倫疑惑で議員を辞職した宮崎謙介さん、「巫女さんのくせに」「がん患者は働かなくていい」などの失言で謝罪した大西英男さん、おんぶ姿で豪雨の被災地を視察しさらなる失言で政務官を辞任した務台俊介さん、女性問題で経産大臣政務官を辞任して離党した中川俊直さんなどがいます。2012年の総選挙で初当選し14年に再選されたこれらの議員は「魔の2回生」と呼ばれていますが、これらの若手議員を厳しく監督するべき二階俊博幹事長自身が、都議選の応援演説で「この頃は地元もあまり帰れない。よく変なものを打ち上げてくるキチガイみたいな国がある。そうすると私どもは集合がかかる」と述べ、後で「表現として必ずしも適切でないものが一部あった。今後注意したい」と精神障害者への差別的表現について釈明する始末です。

 もう、ボロボロではありませんか。もはや、安倍政権も自民党も末期症状を呈していると言うしかありません。
 「きついお灸をすえる」という程度では足りないほどの堕落と退廃ぶりです。このような腐りきった大木は、早急に切り倒さなければ危険です。
 今度の都議選で自民党を惨敗させれば、それが可能になります。改選議席の57議席をできるだけ減らして第一党の座から引きずりおろせばいいんです。
 もし、自民党の議席が40を下回り、さらに過去最低の38議席以下になれば、安倍首相の責任問題が浮上するでしょう。何としても安倍首相を政権の座から引きずりおろしたいと考えている人にとって、確実な方法は自民党の議席を38以下に減らすことです。

 自民党に代わって第1党になる可能性があるのは「都民ファーストの会」です。しかし、その役割は自民党を追い落とすためにという限りであって、多くの期待を寄せることはできません。
 何よりも、「都民ファーストの会」を代表している小池百合子都知事が、いまだに自民党員であるという事実を忘れてはなりません。6月1日に小池さんは自民党に離党届を出しましたが、まだ手続きが完了していないからです。
 これは自民党による嫌がらせかもしれませんが、自民党にお灸をすえて投票しようとする相手のトップが今も自民党だというのではシャレにもなりません。小池さん自身もそうですが、「都民ファーストの会」も公明党や維新の会と同じような自民党の補完勢力であることは否定できません。
 小池都知事は、自民党都連を批判しても安倍首相を批判することはなく、都政では争っても国政では政府・自民党と連携していく立場を明確にしています。政策的にも、都政の「大改革」を掲げてはいても、どのような都政をめざして、何を、どのように改革してくのかというビジョンが明確ではなく、築地移転問題では「あっちも、こっちも」という中途半端な方針でしかありません。

 だからと言って、都政では自民党や公明党の方がましだというわけではありません。自民党は盛んに「知事のイエスマンばかりにしてはならない」と言っていますが、笑止千万というしかないでしょう。
 石原・猪瀬・舛添という3代の都知事の与党として、「究極のイエスマン」だったのは自民党と公明党ではありませんか。豊洲移転についても一貫して「イエス」を言い続け、今日の混迷の元を生み出してきたのは歴代都知事の与党だった自民党と公明党です。
 自らの過去を棚に上げて「二元代表制を守れ」などと、どの口で言っているのでしょうか。都知事与党が多数になったらチェック機能が働かないという批判は、まず自らの過去を反省し、自己批判してから言うべきでしょう。

 それでも自民党は、まだましだと言えるかもしれません。与党から野党に変わった政党としてのスジを通しているからです。
 みっともないのは公明党です。風向きを見ながら、あっちに付いたりこっちに付いたり、与党としての立場とうまみをを最優先し、政党としてのスジも面目もかなぐり捨てて小池都知事にくっついてしまいました。
 自民党からすれば、浮世の義理も人情もない裏切り者だということになるでしょう。小池与党に宗旨替えし、このまま「イエスマン」としてのあり方を貫くつもりなのでしょうか。

 これらの政党に代わって、民進党、共産党、社民党、生活者ネット、そして市民と野党の共闘が実現した5つの選挙区での統一候補の当選を呼びかけたいと思います。この都議選で立憲野党が躍進して共闘の実績が示されれば、次の総選挙でも野党共闘を大きく前進させることができます。
 なかでも、豊洲移転に反対している共産党を増やせば、豊洲移転を中止させて「築地ブランド」を守ることができます。自民党が第1党の座を滑り落ち、共産党がキャスチングボートを握るようになれば、大型開発優先から福祉・教育・子育て優先の都政へと、都政改革も大きく前進させることができるでしょう。
 そのためには、投票率を上げることが重要です。今まで支持する政党を持たなかった無党派層が立ち上がり、自民党と公明党以外に投票すれば、政治を激変させることが可能です。

 安倍政権を東京で倒す。アベ暴走政治をストップし、市民と野党の共闘による新しい政治への大波を東京から起こしていく。
 そのために、投票所に足を運びましょう。自らの「権力」を用い、一票を行使してこその「主権者」なのですから……。

 なお、7月の講演などの予定は以下の通りです。お近くの方や関心のある方に足を運んでいただければ幸いです。

7月8日(土)14時 大月市民会館:山梨県郡内地区革新懇
7月9日(日)14時 練馬区役所:練馬革新懇
7月15日(土)14時 全国教育文化会館:東京都障害児学校9条の会
7月16日(日)14時 新津健康センター:新潟市秋葉区9条の会
7月18日(火)18時30分 国分寺労政会館:三多摩革新懇
7月22日(土)13時30分 斐川町商工会館:島根革新懇
7月23日(日)14時 鳥取市さざんか会館:鳥取県革新懇・鳥取市革新懇
7月25日(火)10時40分 東山温泉メイプルプラザ:兵庫県民商
7月29日(土)14時 あわぎんホール:徳島革新懇
7月30日(日)14時 松山:愛媛革新懇

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6月30日(金) 豊洲移転に反対し築地市場の再整備を求めているのは共産党だけだ [選挙]

 いよいよ注目の都議選も最終盤になりました。選挙運動ができるのは、今日と明日の2日間だけです。
 この選挙ではアベ政治の暴走への審判を下すことともに、都政のあり方についても都民の判断が問われています。その最大のテーマは築地市場の移転問題ですが、豊洲への移転に反対して築地市場を使いながらの再整備を主張している政党は共産党だけしかないということが、どれだけ理解されているでしょうか。

 選挙告示の直前に、小池都知事は「築地は守る、豊洲を活かす」という方針を明らかにしました。築地か豊洲かという問いに、築地と豊洲の「二兎を追う」という答えを出したわけです。
 この結果、各政党の立場ははっきりと分かれることになりました。以前から豊洲移転を推進してきた自民党と公明党、これに真っ向から反対して築地の再整備を求める共産党、その中間で小池知事と同様の立場をとる「都民ファーストの会」などです。
 築地で働いている人の大半は、豊洲ではなく築地での再整備を望んでいます。どうして豊洲には行けないのでしょうか。築地での再整備は可能なのでしょうか。

 豊洲は東京ガスの工場跡地で、32年間にわたって都市ガス、ベンゼン、ヒ素、シアン化合物が製造されてきました。ここを魚や野菜の生鮮食品を扱う市場にすることは、元々無謀な計画なのです。
 しかも、この跡地を「無害化する」という都の約束は果たされていません。汚染土壌の除去・浄化は不十分で、建物の地下にはあるはずの盛り土がなく、地下からの汚染物質やガスなどの遮断は実行されていません。
 2011年の東日本大震災のときには、移転予定地での液状化が発生しました。豊洲の敷地では108ヵ所で土砂が土地から吹き上がったのです。

 このような状況で移転すれば、将来のリスクは避けられません。地下にある汚染物質から発生する有毒ガスが地下ピット内に進入する危険性があり、コンクリートがひび割れたりすれば、そこからも漏れてくるでしょう。
 豊洲市場の施設にも多くの欠陥が指摘されています。間口が狭くて大きなマグロの解体ができない、建物の床の耐荷重が弱く荷物を満載したフォークリフトやターレットの重みに耐えられない、魚を洗ったりする海水を流せない、トラックからの積み下ろし場所が不足している、トラックやターレットの動線が一方通行ではなく相互交通ですれ違うようになっており、しかも2階への通路がヘアピンカーブになっていて事故が起きる危険性が高いなど、数々の問題点が指摘されています。
 豊洲を物流センターとして活かすという小池知事の表明がなされたとき、アマゾンが大型物流施設として利用する意向を示したそうですが、アマゾン独自のシステム・装置が豊洲では重量オーバーになってしまうために断念したそうです。実際に築地で働いている人々の意見をほとんど聞かず、オリンピックまでに間に合わそうとして開発を急いだツケが、今、このようにして回ってきたということでしょう。

 豊洲での建物の配置にも問題があります。築地では一体になっている水産卸、水産仲卸、青果が入っている建物が幹線道路によって分断されているだけでなく、水産卸と水産仲卸の建物を結ぶ地下通路も4本で狭く、とても不便だということです。
 築地よりも交通の便が悪くなりますが、駐車場の収容量が足りません。電気の容量も不足しており、照度不足だという問題もあります。
 維持管理費についても、築地は一日当たり430万円なのに豊洲は2100万円にも上り、約5倍になるという試算もありました。年間の赤字は築地なら20億円で済むのに、豊洲は約140億円で約7倍にもなります。

 このように、豊洲への移転は問題だらけです。もし、移転を強行した場合、これらの問題は「安全・安心」への懸念や「使い勝手の悪さ」、「豊洲ブランド」への不信などを生み出すにちがいありません。
 そうなってから、「シマッタ」と言ってみても遅いのです。「そうならないうちに、また築地に戻ってくればいいさ」というのが小池都知事の「築地を守る」という案なのかもしれませんが、いったん豊洲に移ってから5年後に築地に戻るというようなことが可能なのでしょうか。大規模な引っ越しを2度もする「体力」が関係者にあるのでしょうか。任期があと3年しかない知事が「5年後」のことなど約束できるのでしょうか。
 それよりも、築地市場を営業しながら再整備を行う方がずっと可能性が高いと思います。現に、市場問題プロジェクトチームも営業を続けながら改修する案を出していますし、2027年完成を目標に山手・埼京線のホームを移してその上に3棟のビルを建設している渋谷駅の例もあります。

 何よりも、築地で働いている人々が、営業しながらの再整備を望んでいます。これらの人たちの希望を最優先して計画を立てるのが基本ではないでしょうか。
 世界中にその名が知られ、銀座に近いという地の利を生かして「築地ブランド」を守ることこそ、小池都知事の真意にも沿うことではないでしょうか。都議選で公明党と選挙協力を結んだために、小池さんはその顔色を窺って「豊洲を活かす」と言わざるを得ませんでしたが、その本心は「築地ブランド」を守りたいということだと思うからです。
 香水で有名なシャネル日本法人のリシャール・コラス社長も、築地は「ある種の『ブランド』」で「すべての料理人にとって聖地のような場所」「日本という国を最高の形で、なおかつ『生』で見せることができる場所」だと言っています。そのうえで、「技術、品質へのこだわり、伝統、人々の絆、味覚、美学――そうしたものがあそこには詰まっている」と指摘していますが、その「ブランド」は豊洲では維持できません。

 築地移転問題の最終的な決着は、選挙後の都議会でつけられます。その都議会の構成が今度の選挙でどうなるかによって、決着の内容は大きく変化します。
 アベ暴走政治への審判と築地移転問題の決着という重大な意義を持つ都議選も、投票日まであとわずかです。安倍政権のみならず、石原・猪瀬・舛添という3代の都知事に対して真っ向から対峙し、一貫して豊洲移転に反対して築地での再整備による「築地ブランド」を守ることを求めているただ一つの政党・共産党が議席を増やせるかどうかに、日本と東京の行く末も築地市場の将来も大きく左右されることになります。
 投票日である7月2日には、このことを念頭に投票所に足を運び、投票していただきたいものです。自らの未来を、自らの力で手繰り寄せるために……。

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6月28日(水) 米・仏・英と同様の「左翼バネ」が都議選でも働くのか [選挙]

 個々の議員や政策より党首や代表者の人気に引き寄せられて投票態度を決めるのがポピュリズム選挙の特徴です。リーダーの人気によって「追い風」が吹けば、どのような候補者であっても当選してしまいます。
 最近行われたアメリカの大統領選挙でのトランプ当選、イギリスのEU離脱の国民投票、フランスの大統領選挙とそれに続く議会選挙がその例です。いずれも、大きな「追い風」が吹いて、選挙結果が大きく左右されました。

 日本も例外ではありません。民主党中心の連立政権から自民党が政権を奪還した2012年の総選挙もこのようなポピュリズム選挙の特徴を帯びていました。
 大阪での橋下徹さんの維新の党や名古屋での河村たかしさんが率いた減税日本などの選挙も、このようなポピュリズム選挙でした。それぞれの政党が掲げている政策や個々の議員に対する個別の人間性や信頼度に対する判断よりも、一時的な「追い風」や人気によって投票態度が決められたからです。
 こうして、一時的なブームが生じます。そのブームに乗りさえすれば、政策らしい政策も何の実績や経験がなくても、人間性や信頼度に多少の問題があったとしても、「追い風」に乗って当選してしまう例が次々と生まれました。

 「追い風」の力は恐ろしいものです。「どうしてこんな人が」と思われるような人もあれよあれよという間に当選し、議員になって議会に送り込まれました。
 それがどのような人であったのか、いかに議員としての資質を欠いていたかは、その後、スキャンダルなどの発覚によって判明することになります。大阪での維新出身議員、名古屋での減税日本に属していた議員の中からこのような例が続出していることは、皆さんご存知の通りです。
 そして、2012年総選挙で当選した自民党の「魔の2回生議員」にも、このような人が続々と現れました。最近では暴言や暴行が問題になった豊田真由子衆院議員の例があります。

 ブームや「追い風」に乗って当選した議員が「玉石混交」で、いかに議員としてだけでなく人間としても社会人としても問題のある「石」が多く混じっていたか。このことを私たちは嫌というほど目にしてきました。
 そして、今またこのようなブームが生じ、「追い風」が吹き始めています。小池百合子都知事が率いる「都民ファーストの会」に対してです。
 そこに、橋下さんの維新の党や河村さんの減税日本が巻き起こしたブームと同じような匂いを感ずるのは私だけでしょうか。それは、冒頭に挙げたアメリカやフランス、イギリスでのポピュリズム選挙に相通ずる香りでもあります。

 「都民ファーストの会」の候補者に問題があるとはかぎりません。しかし、今回も、「それぞれの政党が掲げている政策や個々の議員に対する個別の人間性や信頼度に対する判断よりも、一時的な『追い風』や人気によって投票態度が決められる」ようであれば、「政策らしい政策も何の実績や経験がなくても、人間性や信頼度に多少の問題があったとしても、『追い風』に乗って当選してしま」う例が生ずるかもしれません。
 そうすれば、やはり「「どうしてこんな人が」と思われるような人もあれよあれよという間に当選し、議員になって議会に送り込まれ」ることになるでしょう。大阪や名古屋で見た例が、あるいは自民党の「魔の2回生議員」と同じような問題が繰り返されないとは限りません。
 ポピュリズム選挙の危うさは、ここにあります。それを防ぐためには、それぞれの政党が掲げている政策、個々の候補者の実績や経験、人間性や信頼度をきちんと確かめて判断することが必要です。

 すでに、欧米での選挙ではこのような対応が生まれ、ポピュリズムに対抗する形で「左翼バネ」が作動しました。新自由主義的な規制緩和や緊縮政策、グローバリズムによる貧困と格差の拡大に反対して左翼的な解決策を求める潮流が、若者を中心として生じています。
 アメリカ大統領選挙で「民主的社会主義」を標榜したサンダース、フランス大統領選挙でのメランション候補、そして最近のイギリス総選挙でのコービン労働党党首の善戦です。いずれも、選挙戦最終盤で支持が急速に拡大しました。
 このような支持の急増には、それまで政治に絶望し関心を持たなかった若者の決起と参入が大きな役割を果たしたと見られています。欧米の若者は、自らの未来を切り開くために立ち上がったのです。

 同じような現象が、日本でも起きることを期待したいと思います。「都民ファーストの会」に「追い風」が吹いている一方、都議選でも選挙戦に入ってから「左翼バネ」が働き始めているのではないかという希望を持たせるようなデータが示されているからです。
 それは、JX通信社の代表取締役である米重克洋さんが書かれた「都議選中盤情勢 都民ファーストが第1党の勢い維持=JX通信社 東京都内世論調査第7回 詳報」という記事です。これは「1月から毎月東京都内の有権者を対象とした世論調査」を実施してきたもので、7回目の「調査は24・25日の両日、東京都内の有権者を対象にRDD方式で実施し、788人から回答を得た」そうです。
 記事によれば、「『都民ファーストの会』に投票すると答えた有権者は32.2%(前週比-2.4ポイント)に上り、『自民党』と答えた有権者19.5%(前週比+0.8ポイント)を上回った。都議選投票1週間前の時点で、引き続き第1党の勢いを維持している」とされています。「都民ファーストの会」は若干支持を落としているものの、まだ勢いを保っているというわけです。

 しかし、ここで注目されるのは、「3位以下の投票意向先」です。ここでは「共産党が12.2%(プラス4.2ポイント)とやや大きく上昇」しました。
 前回の8%から12.2%への上昇ですから、支持率が1.5倍になったということです。これについて、米重さんは「豊洲市場への移転に反対する層の一部が共産党に回ったと考えられる」と指摘していますが、小池都知事の中途半端な政策提起が共産党の政策的価値を高めることになったということでしょう。
 これ以外では、「民進党が6.0%(プラス1.3ポイント)、公明党が5.1%(プラス0.5ポイント)などとなっている」そうです。公明党はほとんど変化していませんが、民進党も1ポイント以上、支持率を増やしている点が注目されます。

 このような傾向が、選挙戦最終盤に向けてさらに強まるかどうかが今後の問題です。ぜひ「左翼バネ」を強めて、ポピュリズム選挙の悪弊を断ち切っていただきたいと思います。
 自民党の議席を減らして第1党の座を奪い取るという点で「都民ファーストの会」は一定の役割を果たせるでしょうし、そのことを期待したいと思います。しかし、「どうしてこんな人が」と思われるような人が当選して、その後の都議会が「玉石混交」になっては困ります。
 また、「今回知事が示した『築地再整備案のような豊洲移転案』は、都議選を前に支持層の離反を最小限に留めるという意味では成功している。しかし、選挙後いずれ議会での議論が必要となる、築地再開発の財源や税金投入の有無、市場機能の分担などは必ずしも明確になっていない。今回は知事の決断を『曖昧ながら肯定的に受け止めた層が多い』とすると、選挙後に再燃しかねない火種を残しているとも言える」と米重さんが指摘しているように、問題の根本的解決のためには、豊洲移転に反対し築地再整備を主張する議員が増えることが必要です。そうなれば、「築地ブランド」の維持を願いながらも選挙協力をしている公明党に引きずられて「豊洲移転」を口にせざるを得なかった小池都知事の真意にも沿うことになると思われます。

 選挙戦最終盤で、アメリカやフランス、イギリスなどで生じたような「左翼バネ」現象を、ここ日本でも生み出すことができるかどうか。カギは若者が握っています。
 政治への絶望と諦めを捨て去り、立ち上がって行動に移っていただきたいものです。現実に流されず、自らの未来を切り開くために……。

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6月27日(火) 志位委員長の前座として25日に八王子駅前で行った街頭演説 [選挙]

 今日の『しんぶん赤旗』を開いて驚きました。3面に私の顔写真と25日に八王子駅前で行った演説が掲載されていたからです。
 この記事には「安倍暴走に審判の好機」という見出しがついていました。これは私の演説の一部を編集したものですので、ここに全文を掲載したいと思います。

 皆さん、こんにちは。共謀罪が通り、一般人とはみなされないだろう五十嵐仁でございます。
 私は長い間、法政大学で政治学と労働問題を研究してきました。内外の政治を見てまいりましたが、こんなにひどい状況になったのは初めてです。
 国会は機能せず、政治は劣化し、行政はゆがんでえこひいき。モラルは低下し、ヘイトスピーチが選挙活動の名を借りて堂々と行われる。安倍首相は憲法を変えるための草案を出すと言い出しました。
 安倍暴走政治は今や逆走に転じ、国民不在は極まっています。それに審判を下し、勝負をかけてストップさせる絶好のチャンスが都議選です。首相と自民党にお灸をすえ、安倍内閣打倒ののろしをあげようではありませんか。

 森友学園疑惑と加計学園疑惑が問題になっています。モリの次はカケだなんて、いつから国会は蕎麦屋になったのか。蕎麦屋ならオロシ蕎麦を注文したい。安倍オロシだ。ヤブやザルは願い下げ、キツネやタヌキも結構です。
 疑惑の核心は安倍首相とその夫人の昭恵さん。安倍首相は岩盤規制に穴を開けただけだと言っていますが、問題は穴の開け方です。加計の形に合わせて穴を開けたから、加計しか通れない。
 最近ではなじみのある名前も登場しました。八王子選出の萩生田光一官房副長官です。八王子の恥だ、萩生田じゃない、ハジウダと言うべきです。

 萩生田さんは加計さんのことは良く知らないと言っています。嘘を言うんじゃない。安倍さんの別荘で缶ビール片手にバーベキューをしている写真が報じられているじゃありませんか。安倍、萩生田、加計の3人が写っている。これを「ハギューダ・トライアングル」と言うんです。近づくと、すーっと疑惑が消えてしまう。
 通常国会が終わった時、安倍首相は記者会見で反省を口にしました。反省だけならサルにもできる。サルじゃないというんなら、行動で示しなさい。臨時国会を開いて、約束通り国民に丁寧に説明するべきです。逃げ回ってばかりいたら、高尾山のサルにも笑われますよ。

 先の国会では共謀罪も強行採決され成立しました。心の内を取り締まる新しい法律ができた。ということは、信仰の自由も危うくなるかもしれません。
 公明党はどうして自民党に手を貸したのか。創価学会が治安維持法で弾圧された歴史を知らないのでしょうか。都政では、風向きを見てあっちについたり、こっちにくっついたり、まるでコバンザメではありませんか。
 共謀罪の成立を強行した自民党に天罰を。それと共謀した公明党に仏罰を。
 都議選で対決しているのは自民党対都民ファーストではありません。自民党・公明党対共産党です。安倍逆走をストップするには共産党を伸ばすのが一番です。豊洲移転反対を言っているのも共産党だけですから。

 皆さん、ここ八王子では清水ひで子さんを引き続き都議会に送ってください。都議会に清水を入れ、汚れを流してきれいで誠実な都政を実現しましょう。
 5期20年で試され済み、八王子が誇る女性政治家、お母さんと子供たちの願いが分かる唯一の女性候補、清水ひで子さんの当選を勝ち取り、全都で共産党の議席を大きく増やし、安倍逆走政治にストップをかけようではありませんか。
 このことをお願いいたしまして、私の訴えに代えさせていただきます。

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6月26日(月) 都議選で日本第一党の妨害に屈せず志位委員長の前座を務めた [選挙]

 東京では今、都議選が闘われています。この闘いに、私も参戦しました。
 昨日の八王子駅前の街頭演説で、共産党の志位委員長の前座を務めたからです。その後、八王子で立候補している清水ひで子さんと一緒に市内を周り、4カ所で応援演説をしました。

 6月23日から東京都議選が始まっています。昨日は最初の日曜日であり、7月2日の投票日前に選挙活動ができる最後の日曜日でもありました。
 この日の午後2時半から、JR八王子駅北口に共産党の志位委員長が清水ひで子候補の応援にやってくることになりました。その前座として、応援のスピーチをしてもらえないかという依頼があったというわけです。
 このところ、日曜日はほとんど講演などで予定が入っていましたが、さすがに都議選中は空いています。ということで、この依頼を快諾しました。

 私は昨年の1月、「無党派共同」の候補者として八王子市長選挙に立候補しました。この時、民主党は政党として支援してくれませんでしたが有田芳生参院議員が個人的に応援して下さり、維新の党、日本共産党、社会民主党、生活の党と山本太郎と仲間たち、生活者ネットなどからの支援を得ました。
 八王子の市議さんでは、維新の党、共産党、社民党、生活者ネット、無所属の市民自治の会などの皆さんに応援していただきました。八王子選出の都議では、無所属で都民ファーストの会の主要メンバとなった両角みのるさんにもお会いして支援を要請しましたが断られ、結局、応援して下さった都議さんは共産党の清水ひで子さん1人でした。
 政治はNGOだと、小林節さんは仰っています。Nは人情、Gは義理、Oは恩返し。ということで、今回は「浮世の義理」を果たして恩返しをするために、清水ひで子さんを応援することにしたわけです。

 すでに、これまでにも何回か応援演説をしてきました。しかし、今回は志位委員長がやってくるというわけですから、取り組む構えも、集まってくる人の数も段違いのものとなりました。
 私がJR八王子駅に到着した時には、すでに続々と人が集まり始めていました。宣伝カーの上では衆院選挙区での共産党予定候補である飯田みやこ弁護士(八法亭みややっこさん)が演説をしています。
 その向こうには日の丸を掲げた一団がいて、宣伝カーから大きな声での演説が流れてきています。八王子で立候補している日本第一党の候補者による妨害演説でした。

 この時の街頭演説の様子は、動画https://www.pscp.tv/I_hate_camp/1kvKpQebznDGEでご覧いただくことができます。昨晩の段階で、「妨害にも負けず毅然として演説を続けるが共感を呼び、驚きの8万3000(現時点)再生」ということですが、今ではもっと多くなっていることでしょう。
 まともに政策を訴えず、口汚く相手をののしり、ヘイトスピーチを繰り返すことが、選挙活動と言えるのでしょうか。選挙活動に名を借りた選挙妨害でしかありません。
 30人ほどの小さな集団でしたが、若い人の姿が目立ちました。偽情報を信じ込み憎悪に駆られて自らの未来を閉ざす可哀そうな人たちです。

 この日の街頭演説には1200人の方が集まって下さり、大きな盛り上がりとなって画期的な成功を収めました。これで勢いをつけ、清水さんには勝利を勝ち取っていただきたいと思います。
 地方選挙ではありますが、全国的な意義があります。アベ暴走政治に対する審判を首都で下すことになりますので、この選挙の結果はこれからの日本の進路を左右するでしょう。
 私もできるだけのことをしたいと思っています。全国の皆さんのご支援・ご協力をお願いする次第です。

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10月25日(火) 負けるべくして負けた東京10区と福岡6区の衆院補選 [選挙]

 残念だった、という気も起きないほどの敗北です。力を尽くして負けたのならともかく、指導部の迷走によって敗色濃厚な消耗戦を強いられた挙句の敗北だったのですから。

 「戦犯」ははっきりしています。連合の神津会長とそれに引きずられて迷走を繰り返した野田民進党幹事長です。
 選挙戦の最終盤、東京10区で連合が派遣していた選対幹部を引き上げたと聞いて、「本当なのか?」とわが耳を疑いました。「これから最後の決戦」というときに、その先頭に立つべき幹部がこぞって引き上げたというのですから。
 こんなことをしていて、勝てるわけがありません。先陣をかけている候補者、全力で選挙活動に加わっている支持者、協力してもらっている他の野党などに対して、完全な裏切りです。

 この「敵前逃亡」に対しては、今後、民進党内できちんと責任が追及されるべきです。また、野党協力に対して一貫して消極的だった野田幹事長に対しても、選挙方針や指導の在り方についてきちんとした総括が必要でしょう。
 これは、新潟県知事選挙を含めて反省されなければなりません。勝てる選挙だったにもかかわらず民進党が「自主投票」にとどまったこと、蓮舫代表の応援を阻もうとしたことなど、野田さんの責任は大きいからです。
 衆院補選では、選挙共闘に向けてはっきりとした姿勢を示さず一本化が遅れたこと、その際にも政策協定を結ばず政策的一致点を明確にしなかったこと、他党の推薦を断って共闘候補であることを明確にせず民進党公認にこだわったこと、辞退してもらった候補者を紹介し応援演説してもらうなどの礼を尽くさなかったこと、野党党首クラスの揃い踏み演説にも候補者を出さなかったことなど、数え上げればきりがないほど問題山積でした。

 野田さんは選挙で勝つ気があったのでしょうか。「こんなことをやっていては負けますよ」と誰もが分かるようなことをすべてやって、それで負けてしまいました。
 まさに、負けるべくして負けた補選だったというべきでしょう。その責任は幹事長にあり、その背後で足を引っ張っていた神津連合会長の暗躍にあります。
 どうすれば勝てるのかという視点から選挙戦術を立て直し、本気で野党共闘に取り組む以外に活路はありません。民進党にとって有利か不利か、得か損かなどという利己的な発想ではなく、野党全体の前進によって市民の願いを実現するために誠実に力を尽くすという野党第一党としての責任と矜持を示していただきたいものです。

 昨日開かれた自民党の選挙対策の会議で、下村幹事長代行は次期衆院選の小選挙区では同党の議席が前回よりも86減る可能性があると警告したそうです。その前提は野党の候補者の一本化です。
 自民党ですら、どうすれば野党が勝てるかを知っているということになります。それなのに、野党第一党である民進党がいつまでも迷走を続けているということで良いのでしょうか。

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10月18日(火) 新潟県知事選での米山隆一候補の当選を祝す [選挙]

 やりましたね。新潟県知事選での米山候補の当選、おめでとうございます。
 今回ほど、我が故郷・新潟県を誇らしく思ったことはありません。きっぱりとした選択によって県民の良識をはっきりと示したのですから。

 16日に投開票された知事選の結果は、無所属新人で医師の米山隆一さん(共産、自由、社民推薦)が、前同県長岡市長の森民夫さん(自民、公明推薦)ら3新人を破り、初当選しました。米山さんは現状での東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に反対しています。
 7月の鹿児島県知事選でも九州電力川内原発の一時停止を求める三反園訓さんが当選しています。同じような構図で闘われた知事選挙で、同じような結果になりました。
 このような県民の選択を尊重するのであれば、政府の原発政策を見直すことは避けられません。しかも、投票率は53.05%で前回の43.95%より10ポイント近くも高くなっており、米山さんが52万8000票、森さんが46万5000票と、6万票以上の大差がつきました。

 米山さんの出馬表明は告示6日前とギリギリのタイミングでした。完全に出遅れた形になりましたが、それからの追い上げはすさまじく、一気に追いつき、追い抜いたことになります。
 その原動力となったのは野党共闘の威力であり、これが第1の勝因です。民進党は「自主投票」となり、連合新潟は森候補を応援しましたが、最終盤になって蓮舫代表や前原さんなどの幹部が「自主応援」に駆けつけ、「滑り込みセーフ」のような形になりました。
 民意に沿った対応を行うことができなかった民進党は、今回の選挙を全面的に総括するべきです。その足を引っ張った連合は、きちんと反省して蟄居・謹慎するべきではないでしょうか。

 第2の勝因は、柏崎刈羽原発に対する県民の不安に真正面から向き合ったことです。初当選を決めた米山氏は新潟市内の事務所で、「原発再稼働に関しては、皆さんの命と暮らしを守れない現状で認めることはできないとはっきりと約束します」と述べました。
 この姿勢が大きな支持を得たということでしょう。与党支持者の中にも原発の再稼動に不安を感ずる人が沢山います。
 しかも、新潟は原発事故を起こした福島のとなりで、避難してきている人もいます。県民にとっては、決して「他人事」ではないと受け取られたのではないでしょうか。

 第3の勝因は、TPPなどへの懸念が高まっていたということです。農業県である新潟にとってこの問題は無視できません。
 しかも、臨時国会では改めてTPPについての審議が始まりました。この問題についての賛否が選挙の結果にも微妙な影響を与えていたように思います。
 すでに、先の参院選でもTPPによって大きな影響を受ける東北地方や甲信越では野党の統一候補が当選していました。同じようなトレンドを今回の選挙でも引き継ぐことによって、TPP審議の出鼻をくじこうとしたのかもしれません。

 この勝利を23日(日)投開票の衆院補選に結び付けていくことが必要です。東京10区と福岡6区でも野党共闘の威力を発揮して統一候補を当選させ、「新潟ショック」を受け継いでいかなければなりません。
 原発、TPP、基地など地方での争点を明確化し、市民と野党が力を合わせれば地方の首長選挙でも勝つことができます。このような「勝利の方程式」が確立したところに、今回の新潟県知事選の最大の成果があったのではないでしょうか。

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10月14日(金) 最後の追い上げによる米山隆一新潟県知事候補の勝利を呼びかける [選挙]

 注目の新潟県知事選も最終盤を迎えています。当初、自民党に推薦されている与党系候補が「楽勝」だと見られていたようですが、その後の猛烈な追い上げで「横一線」になってきたと報じられています。
 米山隆一候補が追い付いてきたというわけですが、一気に抜き去っていただきたいと思います。最後の追い上げで、ぜひ米山候補の当選を勝ち取ってください。

 新潟県には7 基の原子炉合計で821.2万kWの発電出力となる世界最大規模の柏崎刈羽原発があります。その再稼働を許すかどうかが、今回の選挙での争点にほかなりません。
 ひとたび放射能漏れの事故が起きれば、人的な被害だけでなく周辺の農業も壊滅するでしょう。新潟県の隣の福島県での原発事故のために避難してきている人々も沢山おられます。
 このような県での知事が原発再稼働を認めるかどうかは、全国の原発の将来にとっても大きな影響を及ぼします。背後に自民党が控えているような知事では、原発の再稼動阻止に向けてきっぱりとした態度をとれるはずがありません。

 今度の選挙では、もう一つ大きな争点があります。それは環太平洋連携協定(TPP)の承認にOKを出すかどうかという問題です。
 TPPが農業の未来と食の安全にとって大きなマイナスをもたらすことは確実です。農業県である新潟にとっては死活を制する重大な選択が問われていることになります。
 たとえ原発事故が起きなくても、TPP協定が承認されて外国から安くていかがわしい農産物や食糧が大量に輸入されるようになれば、新潟の農業は壊滅し農家は疲弊することになるでしょう。国会では今日からTPPについての審議が始まりますが、米山さんの当選でノーを突きつけることができれば、今国会での承認を狙っている安倍政権の出鼻をくじくことができます。

 民進党が「自主投票」となったのは残念でしたが、所属議員の「自主応援」が続いているのは大きな前進です。代表選に立候補した前原さんも応援に駆け付け、私の故郷である上越市で共産党の小池さんと一緒に壇上に立ち、民進党新潟県連会長の黒岩さんや前県連会長の菊田さんも応援弁士になるなど、実質的には全野党と市民の共同で勝利する道が開けています。
 これまでであれば「与野党相乗り」になったり、「自主投票」を決めた段階で選挙運動にかかわらず「静観」したりということだったかもしれませんが、今回はそうなっていません。これも、先の参院選で野党と市民の共同の力が発揮され、野党統一候補だった森さんの当選を勝ち取ったという経験が大きくものを言っているからでしょう。
 参院選と同じ日に投開票を迎え、原発の一時停止を掲げていた三反園候補が当選した鹿児島県知事選の例もあります。保守勢力の強い鹿児島でも当選させられたわけですから、同じような構図で闘っている新潟で米山さんの当選を勝ち取ることは十分に可能でしょう。

 この新潟県知事選の投開票日の1週間後には、衆院の東京10区と福岡6区での補選の投票があります。県知事選の結果はこの補選、ひいては解散・総選挙の動向にも大きな影響を与えるにちがいありません。
 この新潟県知事選は一県知事選にとどまらない大きな政治的な意義を持っているということになります。その意義にふさわしい結果をもたらし、アベ暴走政治をストップさせ、新しい立憲政治に向けての扉を開いていただきたいものです。
 もし原発事故が起きれば、原発に反対していた人々だけでなく賛成していた人々の上にも、等しく放射能はふりかかってくることになります。ひとたび戦争になれば、反対していた人だけでなく賛成していた人に対しても、同じように爆弾は落ちてくるのですから。

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