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6月21日(水) やはり萩生田官房副長官が加計学園疑惑のキーパーソンだったのだ [スキャンダル]

 「萩生田さん、あなたやっぱり悪さをしていましたね。安倍さんの最側近の『茶坊主』ですから、それくらいのことはやっていると思っていましたよ。
 でも、八王子の住人としては残念です。あなたを国会に送り出した選挙区に住んでいるというだけのことなのですが……。」

 6月16日付のブログ「加計学園疑惑の幕引きに失敗し『第2幕』が始まった」で、私はこう書きました。この萩生田「茶坊主」の「悪さ」を実証する証拠が新たに見つかりました。
 萩生田さんと文科省の常盤豊高等教育局長との面会内容を記したという文書です。そこには、「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」などと書かれているというから、驚くではありませんか。
 主語が「総理は」となっています。「総理」の関与が明らかにされ、「加計学園ありき」での新学部開学は「総理のご意向」であったこと、それを文科省に伝えて強い圧力をかけていたのが「官邸の最高レベル」である萩生田官房長官だったことが、物証をもって示されたことになります。

 先のブログで、私は「共謀罪を強行採決して会期内に成立させ、加計学園疑惑の幕引きを図ろうとした安倍首相の思惑は外れ、官邸や内閣府にスポットが当たる『第2幕』が開いたことになります」と書きました。この「第2幕」は国会閉幕後も「上演」が続き、思わぬ展開を見せています。
 強引に「幕引き」を図ろうとした安倍首相の思惑は完全外れました。新たに文書を公開した松野博一文科相は「正確性の面で著しく欠けていたメモが外部に流出した。副長官には大変迷惑をかけたと考えています」と言いましたが、それは萩生田さんをかばうためです。
 また、松野さんの「副長官の発言でない内容が含まれている」という発言は、基本的には「副長官の発言」であることを認めたことになります。「正確性の面で著しく欠け」ており、「副長官の発言でない内容が含まれている」としても、文書は偽造されたものではなく本物だということになりますから。

 萩生田さんは文書で示された発言の内容を全面的に否定しました。しかし、文書という物証と、それを否定する証言と、どちらが信用できるかと言えば、物証に決まっているではありませんか。
 しかも、この物証は一つではなく複数あり、状況証拠によっても裏付けられています。犯罪であれば「真っ黒」ということになり、「真犯人」は萩生田さんで間違いなしというところでしょう。
 もう、しらを切ってとぼけたり、嘘をついて言い逃れたりするのはやめてもらいたいと思います。萩生田さんの選挙区である八王子の市民の一人として、このような見苦しい姿を見るのは耐えられません。

 安倍首相は国会閉幕に当たって記者会見し、「国民の皆様から、信頼が得られるよう、冷静に1つひとつ丁寧に説明する努力を、積み重ねて行かなければならない。その決意を、この国会の閉会にあたって新たにしている」と述べました。今が、その時ではありませんか。
 閉会中審査に応じ、「丁寧に説明する努力」を示していただきたいものです。森友学園疑惑では夫人の昭恵さん、加計学園疑惑では前川さんや萩生田さんの証人喚問に応ずるべきです。
 真相を解明するためには、第三者機関による調査も不可欠です。問題をウヤムヤにして逃げ隠れするなどということは許されません。

 野党は憲法に基づいて臨時国会の召集を要求する方針を検討しています。衆参で4分の1以上の議席がありますから可能ですが、与党が応じなかった前例があります。
 しかし、間もなく都議選がありますから、与党は追い詰められています。各種世論調査での内閣支持率は激減し、潮目が変わりました。
 このままの状態が続けば、ますます与党にとって不利な状況になっていくでしょう。さて、安倍さんはどうするのでしょうか。

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6月16日(金) 加計学園疑惑の幕引きに失敗し「第2幕」が始まった [スキャンダル]

 萩生田さん、あなたやっぱり悪さをしていましたね。安倍さんの最側近の「茶坊主」ですから、それくらいのことはやっていると思っていましたよ。
 でも、八王子の住人としては残念です。あなたを国会に送り出した選挙区に住んでいるというだけのことなのですが……。

 昨日、文科省で行われた調査の結果が明らかになりました。その中で、一つのメールが注目を集めています。
 国家戦略特区諮問会議が昨年11月に獣医学部の新設を空白地域に限って認めると決定する直前、萩生田光一官房副長官と内閣府の藤原豊審議官が文科省の担当者に対し、「広域的に」と「限り」の文言を付け加えるよう指示していたことが分かったのです。「加計学園ありき」の規制緩和が官邸主導で進められていた疑いがさらに強まりました。
 これまでは文科省にスポットが当たっていましたが、内部文書の調査でその存在が確認され、政権中枢が深く関与していたことも判明しました。共謀罪を強行採決して会期内に成立させ、加計学園疑惑の幕引きを図ろうとした安倍首相の思惑は外れ、官邸や内閣府にスポットが当たる「第2幕」が開いたことになります。

 新たに判明したメールには、「指示は藤原審議官曰(いわ)く、官邸の萩生田副長官からあったようです」と記されていました。京都産業大を外して「加計学園ありき」での新設学部設置を決定的にした条件を加えたのは萩生田副長官であり、その指示に従って内閣府の藤原審議官が動いていたということになります。
 この藤原審議官は、内閣府で国家戦略特区を取り仕切る事務方の実質的なトップで、「総理のご意向」「官邸の最高レベル」と発言して圧力を加えていた人です。このメールからすれば、「総理のご意向」を伝えた「官邸の最高レベル」とは萩生田官房副長官だった可能性が濃厚です。
 突然、キーマンとして登場することになった萩生田さんは「修正の指示を出したことはなく、文科省が公表したメールの内容は事実に反する。違和感を感じている」と語ったそうです。それなら、メールが虚偽であることを証明できるのでしょうか。

 国会は閉幕しますが、まだ「加計学園疑惑」の「第2幕」は開いたばかりです。政権中枢が安倍首相を守るために嘘をついて事実を隠ぺいしていたのではないかという重大な疑惑も浮上しました。
 閉会中審査を行って、引き続き真相解明の努力を続けるべきでしょう。「言った、言わない」という水掛け論でお茶を濁さないためにも、偽証すれば罪になる証人喚問に萩生田さんや藤原さんを呼ぶべきです。
 官邸や内閣府はウソツキばかりという疑いが濃厚ですから、関係者を排除した第3者委員会による調査も必要でしょう。これを拒むなら、嘘をついてごまかし事実を隠蔽して逃げようとしているということになります。

 今回の追加調査によって、文科省の最初の調査がいかに茶番であったかが明らかになりました。「存在しない」と言ってごまかすための調査でしたから、それも当然です。
 「第2幕」でも内閣府に対する調査が行われることになりました。またもや「問題ない」としてごまかすことになれば、国民の不信感と怒りは抑えきれないものとなるでしょう。
 共謀罪の強行採決によって、政治への信頼は地に墜ちてしまいました。これまでのような疑惑隠しを続ければ、国民の怒りの火に油を注ぐことになります。

 首相の意に従いあるいは「忖度」し、加計学園の便宜を図って行政を歪めた関係者は、本当のことを言うべきです。それ以外に、政治への信頼を回復する道はないのですから。

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6月1日(木) 憲法15条をめぐる菅「ゲッペルス」と前川「奇兵隊」の闘い [スキャンダル]

 「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」
 これは憲法15条に書かれている条文の一部です。ここで規定されている公務員のあり方をめぐって、菅「ゲッペルス」と前川「奇兵隊」が闘っています。

 加計学園疑惑をめぐって、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っていること」などと書かれた一連の内部文書は「怪文書」だとして安倍首相を守ろうとする官邸側と、「担当の専門教育課から報告を受けた際に示された文書。確実に存在していた」「行政がゆがめられた」と証言した文科省の前の次官である前川喜平さんとの対立が続いています。文書を否定し関係者に対する情報統制と前川さんに対する個人攻撃によって事実を隠蔽しようとしている菅官房長官は、まるでヒトラーの忠実な副官だったゲッペルスのような役を演じています。
 これに対して、前川さんは、その名の通り「奇兵隊」です。圧倒的に劣る兵力と貧弱な武器を手に立ち上がりました。頼りにできるのは民衆の支持だけです。
 この件で争われているのは、公務員のあり方です。首相が行政に介入したのか、あるいは官邸周辺の公務員が権力者の意向に従い、その友人に便宜を図って一部の人々に奉仕してしまったのかが問われているのです。

 安倍首相はさかんに国家戦略特区による岩盤規制の打破を繰り返しました。しかし、問題は規制緩和ではなく、それによって特定の人物が便宜を図られ133億円という大きな利益を得たのではないかという疑惑にあります。
 もし安倍首相が指示を出していたとすれば、あるいは内閣府などの公務員が首相の意向に従って、またはそれを忖度して、「腹心の友」の加計考太郎さんに「奉仕」していたとすれば、冒頭に掲げた憲法15条に違反することになります。加計学園疑惑の核心はここにあります。
 疑いをかけらているのは安倍首相、官邸であり内閣府です。説明責任を果たして身の潔白を証明する先頭に立つべき菅官房長長官が調査や証人喚問を拒否するばかりか、内部告発者に等しい前川さんに対する口ぎたない人格攻撃に終始しているところに、疑惑の信ぴょう性が逆に示されていると言うべきでしょう。

 この問題については、その後、新たな展開がありました。前川さんが在職中の昨年9月に和泉洋人首相補佐官から学部新設の対応を急ぐよう直接要請されていたことを明らかにしたからです。和泉さんからは「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」との趣旨の発言もあったそうです。
 前川さんが30日に報道各社に送ったコメントによれば、官邸内の和泉さんの執務室で面会し、獣医学部設置の特例について「文科省の対応を早くしてほしい」と求められて了承しました。また、昨年10月半ばに再び和泉さんに呼ばれて官邸で面会し、学部新設に向けた状況について質問され、「引き続き検討中」と答えたといいます。
 この件について、菅官房長官は「前川さんが勝手に言われていること」として、調査する考えがないことを明らかにし、和泉首相補佐官は「そんなことを言った覚えはない。総理からの指示もない」とし、前川氏との面会については「会ったことはあるが記録が残っていないので確認できない」と述べています。昨年の秋に会って何を話したか「覚えていない」「確認できない」という答えが苦しい言い訳に聞こえるのは私だけでしょうか。

 この前川さんについても、新たな事実が分かりました。文科省退官後にNPO法人「キッズドア」で素性を明かさずに子供の貧困に関するボランティア活動に参加していたというのです。
 これについて、子供の貧困問題に取り組んでいる渡辺由美子代表は、自らのブログで「実は、前川氏は、文部科学省をお辞めになった後、私が運営するNPO法人キッズドアで、低所得の子どもたちのためにボランティアをしてくださっていた。素性を明かさずに、一般の学生や社会人と同じようにHPからボランティア説明会に申し込み、その後ボランティア活動にも参加してくださっていた」と書いています。
 『毎日新聞』5月30日付夕刊のコラム:ウラから目線「『笛吹く人』を守る」で、この事実を紹介した福本容子論説委員は、「経歴を知らなかったスタッフたちは、会見を見て『あのおっちゃん、偉い人だったんだ』と驚き、心配しているそうだ」と書いている。出会い系バーに通っていたということで菅「ゲッペルス」が人格攻撃した前川「奇兵隊」の本当の「人格」を知るうえで極めて重要な事実だと言うべきでしょう。

 まだ、あります。安倍首相と加計学院の関係についても、新たな事実が判明しました。
安倍首相は参院法務委で加計学園との関係を問われ、「(1993年に衆院議員に)当選した当初、数年間、監査のようなものを務め、1年間に14万円の報酬を受けたことがある」と明らかにしたのです。首相は「はるか昔のこと」だと言い訳していますが、ただの友人にとどまらない関係であったことが分かります。
 また、31日の記者会見で萩生田光一官房副長官は「和泉補佐官に確認したところ、『そのような発言をした記憶はなく、本件について総理から支持を受けたこともない』ということだった」と述べています。その萩生田さんはかつて落選中に加計学園グループが営む千葉科学大学の客員教授にしてもらっていたことがあり、加計さんに恩義を感じても当然の人です。
 千葉科学大学と言えば、第2次安倍内閣で内閣官房参与だった元文科省高官の木曽功さんもそこの学長をやられていますが、この木曽さんは前川さんの3期先輩で獣医学部新設を進めるよう働きかけていたことが『週刊文春』の取材で分かったそうです。前川さんによれば、昨年8月下旬、木曽さんは次官室を訪ねて「国家戦略特区制度で、今治に獣医学部を新設する話、早く進めてほしい。文科省は(国家戦略特区)諮問会議が決定したことに従えばいいから」と要請したといいます。
 さらに、安倍首相夫人の昭恵さんは森友学園が設立する予定だった瑞穂の国記念小学院の名誉校長(辞任)を引き受けていましたが、この加計学園でも昭恵さんはグループ傘下の御影インターナショナル子ども園の名誉園長になっています。

 国家戦略特区制度担当の山本幸三地方創生担当相についても新たな事実が明らかになりました。山本さんは閣議のあとの記者会見で、「去年9月7日には、加計学園の加計孝太郎理事長が私のところに来て、今治市と共同で獣医学部新設について提案しているので『よろしく』というあいさつがあった。 私は『公正・中立・透明性を持って、しっかりと粛々と進めていきますので、それ以上のことは言えません』と対応した」と述べました。
 また山本さんは、記者団が安倍総理大臣と加計理事長が親しい間柄にあることを知っていたかと質問したのに対し、「面会がセットされた時に、事務局から『総理とは親しい間柄の人ですよ』というような話を聞いた。それはそれとして、むしろきちんとした手続きに沿って、客観的に堂々と進めていくという姿勢を心がけないといけないと思った」と述べています。やましいところはない、と強調したいのでしょう。
 ここで注目されるのは、「事務局から『総理とは親しい間柄の人ですよ』というような話を聞いた」という点です。なぜ「事務方」は、わざわざそんなことを耳に入れたのでしょうか。
 「だから、良しなに」という意味だったのではないでしょうか。そしてこの後、事態は加計さんが望む方向で急進展したのは、皆さんご存知の通りです。
 
 前回のブログで触れた元TBS記者でワシントン支局長だったフリー・ジャーナリストの山口敬之さんの準強姦問題についても新たな展開がありました。山口さんに「レイプされた」と主張するジャーナリストの詩織さんが司法記者クラブで記者会見したのです。
 詩織さんは警察に相談して告訴状が受理され、山口さんが日本に帰国するタイミングで逮捕するとの連絡を受けていましたが逮捕されませんでした。その後、書類送検されたのに不起訴処分となり、この東京地検の判断を不服として検察審査会に審査を申し立てました。
 報道によると、逮捕をもみ消したのは先日まで官房長官の秘書官だった中村格警視庁刑事部長(現在は共謀罪関係を統括予定の警察庁組織犯罪対策部長)で、山口さんが泣きついたのは北村滋内閣情報官だったそうです。ここでも菅「ゲッペルス」が暗躍していたのでしょうか。山口さんはフリーのジャーナリストですから、どうしてこうなったのか、きちんと取材して事の真相をあばいていただきたいものです。

 国政に対する影響力の行使によって行政や司法を歪めたのではないかという疑いが濃厚なのに、安倍首相に対する調査はなされていません。これに対して、共謀罪が成立すれば一般市民であっても監視され捜査されます。
 首相なら怪しくても調べないのに、一般市民なら怪しくなくても調べるのでしょうか。この日本は転倒したアベコベ社会になろうとしています。

 なお、6月の講演などの予定は以下の通りです。お近くの方や関心のある方に足を運んでいただければ幸いです。

6月7日(水)14時 長房ふれあい館:年金者組合八王子支部
6月9日(金)14時 鎌倉婦人子供会館:鎌倉市民アカデミア
6月10日(土)13時30分 コミセンいわつき:岩槻革新懇
6月11日(日)14時 JR八王子駅北口:ノーウォー八王子アクション
6月17日(土)13時30分 京都市職員会館かもがわ:京都革新懇
6月24日(土)14時 蕨市民会館:埼玉15区市民の会

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5月27日(土) 権力者の横暴に手を貸すのか、それと戦う人々の側に立つのかが問われている [スキャンダル]

 相変わらずしらを切り続けるつもりなのでしょうか。加計学園疑惑に絡んで明らかにされた「総理のご意向」と書かれた文書について、「怪文書」だと言い続けている菅官房長官のことです。
 テレビに映っている菅さんの無表情な顔を見ていると、言いたくなります。あなたの方こそ「怪人物」じゃないのかと。

 この内部文書について、当事者であった文科省の前川前事務次官が記者会見を開き、「文書は確実に存在していた」と改めて明言しました。「怪文書」ではなく、本物だったのです。
 それでも否定するしかないと、菅官房長官は覚悟を決めているようです。それしか、安倍首相を守る手立てがないからでしょう。
 内部の調査をした松野文科相は確認できなかったと言い、前川さんが証言した後でも再調査はしないそうです。初めから「なかった」ことを証明するための調査ですから、またやって本当に見つかったりしたら困ると思っているからでしょう。

 それにしても恐ろしい時代になったものです。権力者に楯突いたらどうなるのか、そのための見せしめとして森友学園問題では「籠池叩き」、加計学園問題では「前川叩き」が、一部のマスメディアも動員して、これでもかこれでもかと繰り返されています。
 今、私たちが目にしているのは「安倍一強」のもとで権力者がどれほど暴走するのかという姿であり、たとえ味方や身内であった人でも、いったん楯突く姿勢を示せば「敵」になり、徹底的に攻撃されるという実例です。忖度や懐柔、恫喝などが駆使され、政治が私物化され歪められている姿をしっかりと目に焼き付けなければなりません。
 他方で、疑惑の当事者である安倍首相もその夫人の昭恵さんも、黙して語らずのままです。国会という議論の場があるのに、そこから逃げ続けて知らんぷりを決め込んでいるという異常さです。

 森友学園問題では、籠池さんを証人喚問に呼んで偽証罪で監獄にぶち込もうとしました。加計学園問題では、かつて秘かに調査していた前川さんの素行を暴露して社会的に抹殺しようとしています。
 前者では、瑞穂の国記念小学校建設の背後で画策していた昭恵さんを守るためであり、後者では、岡山理科大獣医学部の新設をめざす友人を後押しして行政を歪めた安倍首相を守るためです。この二人が政治を私物化し、行政の公正・公平を損ねてきたのではないかとの疑惑は増すばかりです。
 この疑惑を封じるために関係者は真実を隠蔽し、情報を隠して嘘をつくことを強いられています。本当のことを話せばどれほどひどい目にあうか、籠池さんと前川さんの実例が示しているからです。

 それにしても前川さんは気の毒です。本当のことを話さなければ、出会い系バーに行っていたことなど明らかにならず、「地位に恋々としがみついていた」と菅さんに侮辱されることもなかったでしょう。
 読売新聞の記者も可哀そうです。官邸からのリークと圧力がなければ、あのような記事を無理やり書かされることもなかったでしょう。
 その尻馬に乗って、前川叩きに躍起となっている人々も犠牲者です。安倍さんを守るために嘘をつき、他人を貶めるという醜悪な姿をさらすことになってしまったのですから。

 共謀罪が成立すれば、これが当たり前の世の中になってしまうのではないでしょうか。普通の市民の日常的な行動を秘かに監視し、権力者に不都合なことが生じた場合、一斉に牙をむいて暴露し、罪に陥れるというようなことが。
 他方では、権力者にすり寄る者や知人、友人に対しては政治に介入し行政を歪めて便宜を図り、それへの配慮と忖度が構造化されつつあります。必要な時には犯罪のもみ消しまでやっているようです。
 「安倍総理お抱えジャーナリスト」として知られている山口敬之氏の例があります。「準強姦」容疑での逮捕状が発付されましたが直前に執行取り止めになり、 その背後に菅官房長官の秘書官も務めた中村格警視庁刑事部長による隠蔽の可能性があることが『週刊新潮』で報じられました。

 これが今、私たちの目の前で繰り広げられている光景です。権力者の横暴とその恐ろしさがこれほどあからさまになったことが、かつてあったでしょうか。 
 疑惑の関係者はもとより、私たち国民の一人一人が問われているように思われます。このような安倍夫妻を中核とする権力者の横暴に手を貸すのか、それと戦う人々の側に立つのかが……。

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5月17日(水) 動かぬ証拠が立証する安倍首相夫妻による政治の私物化 [スキャンダル]

 朝日新聞によるスクープだと言って良いでしょう。森友学園問題に続いて、安倍首相夫妻による政治の私物化を立証する動かぬ証拠が明らかになりました。
 加計学園疑惑を裏付ける記録文書が暴露されたのです。そこには、「総理のご意向」と書かれていたというのですから、まさに動かぬ証拠だというべきです。

 この間、森友学園問題についても新たな事実が次々と明らかになってきました。たとえば、小学校の設置認可を出した大阪府私立学校審議会(私学審)会長だった梶田奈良学園大学学長と安倍昭恵さんが名誉校長を引き受けた9月4日の講演前日に会っていたこと、真っ黒に塗られて公表された小学校の設立申請書には「安倍晋三記念小学院」と書かれていたことなどです。
 また、2016年3月15日に籠池さん夫妻が財務省を訪れた際に田村国有財産審理室長との間で行われた音声記録は実物であり、それによれば、籠池さんは昭恵さんに事態の経過を逐一報告していたこと、田村さんは学園側と協議していた国有地の定期借地契約を「特例」と表現していたこと、財務省近畿財務局は国有地取得に必要な手続きを詳細に記し名前だけ入れればよいだけの書類を作成して渡していたことなども判明しました。
 さらに、昭恵さんの秘書役をしていた公務員は自民党議員の選挙応援などの私的活動についても同行していました。これについて政府は公務と説明していましたが、公務であれば当然必要とされる出張命令書がなく、専門家からは国家公務員旅費法違反との指摘が出ています。

 これらに加えて、昨日、籠池前理事長は国有地が値引きされる根拠となった地中のごみの一部がそもそも存在しなかったとするメールのやりとりを公開しました。TBSニュースによれば、国有地の取得をめぐって小学校の設計業者と籠池さんの顧問弁護士らが交わしたメールだそうです。
 籠池さんは「私にとってもこのメールは驚きです。真実が明らかになることを期待します」と述べていますが、これには「添付にボーリング調査の資料をつけております。約3m以深には、廃棄物がないことを証明しております」(設計業者)という記述があります。
 これについて、「3メートルより深い所にごみがないのになぜ8億円も値引きされた?」と問われた籠池さんは、「それは分かりません」と答えています。また、「これまでの国会答弁が全て覆る?」という問いにも「おっしゃるとおりですね」、「なぜこうなった?いつごろからこうなった?」という問いに「安倍昭恵夫人が私どもの小学校の名誉校長になられた後。ご意向がここまで伝わったかという感じ」と応じています。

 このようななかで、本日午前5時に配信された「朝日新聞デジタル」は、次のように報じました。加計学園問題についての報道です。

 首相の知人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、文部科学省が、特区を担当する内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向だと聞いている」などと言われたとする記録を文書にしていたことがわかった。
 野党は「首相の友人が利益を受けている」などと国会で追及しているが、首相は「加計学園から私に相談があったことや圧力がはたらいたということは一切ない」などと答弁し、関与を強く否定している。
 朝日新聞が入手した一連の文書には、「10/4」といった具体的な日付や、文科省や首相官邸の幹部の実名、「加計学園」という具体名が記されたものもある。加計学園による獣医学部計画の経緯を知る文科省関係者は取材に対し、いずれも昨年9~10月に文科省が作ったことを認めた。また、文書の内容は同省の一部の幹部らで共有されているという。

 森友学園に次いで、加計学園疑惑についても新たな事実が判明したということです。安倍首相と夫人の昭恵さんは、この二つの学園をめぐる疑惑について、国民が納得できるようにきちんと説明するべきでしょう。
 率直に事実を明らかにして夫婦そろっての政治の私物化を謝罪し、責任を取って総理を辞任するべきです。それ以外に、国民を納得させる道はありません。

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4月29日(土) またも爆発した森友学園の籠池前理事長による爆弾証言 [スキャンダル]

 これでも「関りがなかった」などと言えるのでしょうか。森友学園の籠池前理事長は、民進党のヒアリングに応じて新たな事実を明らかにしました。
 安倍首相にとっては、北朝鮮危機を利用した「森友隠し」の思惑が完全に外れたと言うことになります。これまでの嘘や言い逃れを吹き飛ばすに十分な爆弾証言だと言って良いでしょう。

 このヒアリングで籠池さんは「私の承知しているところを包み隠さずお話し申し上げる」と宣言し、小学校の建設構想に関し「2012年10月ごろ真っ先に昭恵夫人に相談した」、国有地を巡る財務省との交渉内容について「昭恵夫人には適時、電話で報告していた。夫人が名誉校長に就任した後は、業務の一環として報告を続けた」と証言しました。
 小学校建設計画が始まったとき「真っ先に相談したのは昭恵夫人」だったそうです。2014年3月にホテルオークラで昭恵さんと面会して計画を説明したら、昭恵さんは「主人に伝えます。何かすることはありますか」と協力する考えを伝えたといいます。
 その場には安倍事務所の秘書も一緒だったいい、籠池さんは「うれしかった」と当時の気持ちを表現しています。その後も、財務省との交渉については報告していて、電話の回数は「20回を超える」、籠池夫人とその「メル友」だった昭恵さんとの通話は「数えきれない」「1時間や2時間くらい話すこともあった」と答えています。

 また、国有地の定期借地契約については財務省側から「値段にはストライクゾーンがある。高い方は2700万円、低い方が2100万円」という具体的な賃料の提示があったことも暴露し、「低い方にしてくれとお願いした」と明かしました。籠池さんは昨年3月に財務省の担当室長と面会したときに担当者が「特例」と発言した録音記録も公表し、「他の交渉経過についての録音テープはまだある」と話しており、これからも「爆弾」を投下する意向を予告しています。
 音声記録によれば、籠池さんは財務省理財局の国有財産審理室長とみられる担当者との面会で昭恵さんの名前に言及し、地中のごみ処理の対応を要請しています。担当者は「特例的なものはわれわれにも相談できる」と配慮を示していますが、この室長は面会の4カ月前の15年11月に昭恵さん付きの政府職員である谷さんから国有地の賃借料の値下げなどに関して照会を受けて回答した田村さんであると見られています。
 この記録は籠池さんが録音していたもので、財務省の佐川理財局長はこの音声記録について真偽を確認する必要はないとの見解を示し、「音声記録がどういうものか、どういうふうに出来上がっているか承知していないので、確認しろと言われても控えさせてもらいたい」と述べています。田村さんに一言、「これは君か」と聞けばすぐに分かるのに、それさえやろうとしないのは必至で安倍夫妻を守ろうとしているからでしょう。

 安倍首相は国有地売却への自身や昭恵さんの関与を繰り返し否定し、「私や妻が関係していたことになれば首相も国会議員も辞める」と公言していました。昭恵さんの関与を裏付けるこれだけ明確な事実が出てきたのですから、きっぱりと「首相も国会議員も辞める」べきです。
 もし、否定したいのであれば、昭恵さんがきちんと公の場に出て証言しなければなりません。それ以外に疑惑を晴らす道はなく、逃げ隠れし続ければ疑惑を裏付けることになります。
 さらに、この問題を契機に、昭恵さんが疑惑の中心にいたのではないか、「主人に伝えます。何かすることはありますか」という言葉通り、安倍首相に伝えて小学校新設のために「何かすること」を実行していたのではないか、それが「特例」を生み出していたのではないかなどの疑惑が膨らみました。それだけでなく、秘書役の公務員を通じて政治や行政に働きかけて私物化し歪めていたのではないかという新たな疑惑も生んでいます。

 昭恵さんを通じて安倍首相が森友学園に対して行った100万円の寄付は事実だったのか、大阪府の私学審議会会長だった梶田奈良学園大学学長と会った時に何を話したのか、一緒に写真に写っている元暴力団組長との関係はどうなのか、加計学園傘下の子ども園の名誉園長を引き受けた経緯はどういうものなのか、自民党の選挙応援に15回も公務員を引き連れていき、ハワイ旅行や田植えなどにまで帯同していたのは「私人」としての行為なのかなど、まさに「アッキード事件」とも言うべき数々の疑惑が、この間、明らかになりました。昭恵さんのやるべきことはのんきにロシアやイギリスに出かけることではなく、堂々と国民の前に出て来て証言し、これらの疑惑を晴らすことではないでしょうか。


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4月5日(水) 森友学園問題の背後に横たわっている構造的要因と力学 [スキャンダル]

 福島からの「自主避難者」に対して「自己責任」だと言いながら「裁判でも何でもやればいい」と声を荒げる復興相、教育勅語を歴史教育だけでなく道徳教育の教材とすることも可だとする文科相、自衛隊員の危険を顧みず虚偽答弁を繰り返す防衛相、共謀罪についてまともな答弁もできない法務相、これらの大臣を批判することもなく弁護する官房長官。そして、国有地払い下げに関する森友学園問題で疑惑の渦中にある安倍首相夫妻。
 安倍政権の迷走、大臣の驕りと居直り、安倍首相の思い上がりが目に余ると言わなければなりません。どうしてこうなってしまったのでしょうか。

 このような驕りや思い上がりを生み出す背景に、国会と自民党での「一強多弱」状況があります。また、政府・与党に対しても「官邸支配」が行き渡っています。
 立法府でも行政府でも、安倍首相にものが言えない、逆らえない構造が出来上がっているわけです。このような権力構造こそが、権力者の意向を汲んで自ら進んでその実現を図る「全自動“忖度”機」(菅野さん)を作動させてしまったのではないでしょうか。
 このマシンは国会と政府だけでなく地方の行政機関に至るまで、隅々にいきわたっています。それを作動させたものこそ、内閣総理大臣夫人・昭恵さんの関与だったのではないでしょうか。

 このような構造を生み出した第1の要因は小選挙区制です。この選挙制度によって国会と自民党内での「一強多弱」構造が出来上がりました。
 小選挙区制によって第1党は選挙で有利になり、少数政党は不利になります。強いものはますます強くなり、与党は衆院で3分の2以上を占めています。
 参院でも与党は過半数を占めていますから、与党の思い通りの運営が可能です。安倍首相に楯突けば次の選挙で公認されない可能性がありますから自民党内でも異論は生じず、安倍さんなどはやりたい放題で、その意向をおもんぱかり先回りして実現を図ろうとする力学が働くことになります。

 第2の要因は内閣人事局です。これが新設された結果、官僚の人事が一手に握られ、人事を通じての「官邸支配」の構造が出来上がりました。
 官僚にとって最大の関心事はお金ではなく出世です。その能力は、いかに政治家の意向を先取りしてそれを実現できるかという点で推しはかられます。
 政治家の圧力に対して目立たないように応えること、政治家や上司などの意向を推し量って秘かに実現させることが優秀な官僚の条件になります。もちろん、国会などで問題になっても知らぬ存ぜぬで逃げ切り、将来的に報われる可能性があれば多少の泥をかぶることもいとわない力学が働くことになります。

 第3の要因は思想的共鳴です。直接的な利害関係や利益の供与などがなくても、目指す目標や事業の内容などについて思想的に共鳴する部分が大きければ大きいほど、その意図を汲んで便利を図ろうという構図が出来上がります。
 森友学園の小学校設立の申請に対して様々な便宜が図られましたが、それはこの小学校が森友学園という戦前型の愛国教育を目指していたからです。このような小学校の実現を応援したいと思う人々が、陰に陽に籠池前理事長の意向に応えるために汗をかいたということではないでしょうか。
 塚本幼稚園での教育講演会で有名な右派論客がこぞって講演し推薦文をアップしたのも、当初安倍首相が好意的な対応を示したのも、首相夫人の昭恵さんが「名誉校長」を引き受けた(その後辞任)のも、そして真偽が疑問視されている「100万の寄付」(首相夫妻は否定しています)も、おそらくお金の力ではなく思想の力だったと思われます。教育理念や教育内容、教育方針への共鳴があったからこそ、その実現を図るために小学校設立申請や用地の取得などで便宜を図ってやろうという力学が働くことになります。

 このような構造と力学の結果として、森友学園による瑞穂の国記念小学院設立のスピード認可や国有地の格安払い下げという問題が発生したのではないでしょうか。この問題の背後には、政治改革の失敗と巨大与党の誕生、政官関係の歪み、政治の右傾化と教育の戦前回帰という奥深い要因が横たわっていることを見逃してはなりません。


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4月3日(月) 大統領の犯罪を弾劾して逮捕した韓国と首相夫妻の疑惑を究明できない日本 [スキャンダル]

 片や、パククネ大統領を罷免して逮捕した韓国。片や、首相夫人だけでなく首相自身に対しても関与していたのではないかという森友学園についての疑惑を究明できない日本。
 どちらの方がましか。三権分立と民主主義がきちんと機能しているのがどちらの方であるかは明らかでしょう。

 韓国の憲法裁判所はパク大統領の罷免を決定し、検察特別捜査本部は罷免された前大統領を収賄などの容疑で逮捕しました。監獄にぶち込まれてしまったというわけです。
 友人らの国政介入に始まった一連の問題は、初めて現職の大統領が罷免され、直後に逮捕され収監されるという異例の事態に至りました。韓国で大統領経験者が逮捕されたのは3人目になります。
 韓国政府は臨時閣議で大統領選の投開票日を5月9日とすることを決めました。世論調査では最大野党「共に民主党」のムンジェイン前代表がリードしています。現在、予備選が行われており、早ければ今日にも「共に民主党」の候補者が決まる見通しです。

 一方の安倍首相夫人ですが、表立った活動を控えて所在不明となっています。3月27日に国会内で開かれたイベント「全国高校生未来会議」の出席を、発起人でもあったのに直前に取りやめ、4月1日に静岡市で予定していた講演会も中止になるなど相次いでキャンセルしました。
 23日までほぼ毎日投稿していたフェイスブックも、森友学園の籠池前理事長に反論したコメント以来、発信がありません。これまでどんなに批判されても発信してきましたから、更新がないのは使うことを禁じられたのではないかと見られています。
 人前から姿を消した昭恵さんは、どこで何をしているのでしょうか。私邸周辺や公邸では目撃されず、千葉県の宗教団体の施設に身を寄せているという情報が飛び交っています。

 森友学園問題に対する昭恵さんの関与についてはもはや否定することができず、夫人付の官邸職員・谷査恵子さんを犠牲にして逃げ延びようという思惑は完全に失敗しました。谷さんが昭恵夫人の代理で「公務」として籠池泰典理事長からの口利き要請に応じていた事実が次々と明らかになっているからです。
 谷さんは2015年11月に籠池理事長宛にファクスを送っていましたが、これには森友学園の定期借地契約について財務省本省に問い合わせ、国有財産審理室長から得た回答などが記載されていました。「陳情を受けて役所に問い合わせる」という典型的な「口利き」です。
 これに対して菅官房長官は「忖度以前のゼロ回答」と答弁しましたが、本当のゼロ回答なら「財務省に問い合わせることはできない」と書いていたはずです。問い合わせても「財務省からは回答がなかった」というのが「ゼロ回答」でしょう。

 しかも、このファクスは首相官邸から発信されていました。谷さんの自宅からではありません。
 それは2015年10月26日付けで籠池さんから谷さんに出した手紙を受けてのものでしたが、そこには「定期借地契約を50年契約にした上で、早く買い取ることができないか」「賃料が高いので半額程度にしてほしい」という趣旨の要望が書かれていました。その後、これらの要求はすべて実現されており、まさに「満額回答」だったのです。
 籠池さんが谷さんにこの手紙を送ることになったのは、「昭恵さんにお電話をいただいた件ですが」「こちらに文書を送ってください」と電話があったからだという証言も出てきました。さらに、谷さん側からも籠池理事長に手紙が送られていたことが明らかになりましたが、このとき谷さんは首相官邸の公用封筒を使い「内閣総理大臣官邸 夫人付 谷査恵子」と明記していたのです。

 これらの事実を突きつけられても、菅官房長官は「谷氏の判断でやったこと」と主張し続けています。何としても昭恵夫人の関与を否定し、守り切ろうということなのでしょう。
 そのためにも、これ以上、余計なことを話したり、発信したりしてほしくないということで、口を閉ざして姿を隠すことになったのでしょう。しかし、このような官邸側の対応は国民のフラストレーションを高めているだけでなく、全責任を押し付けられている谷さんに対する同情を呼び起こし、国家公務員秘書の不満を強めるなど、新たな問題を引き起こしています。
 早く鎮静化させたいと躍起となっている安倍官邸ですが、見え透いた幕引きを図ろうとすればするほど、泥沼に落ち込んでいくにちがいありません。昭恵夫人など関係者の国会での証人喚問は不可欠です。

 もし、それが不可能であるということであれば、韓国と同様に三権分立をきちんと機能させ、検察の力によって真相を解明する以外にありません。それが民主主義というものではないでしょうか。

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3月28日(火) 森友学園問題で安倍首相を追い詰めている3つの誤算 [スキャンダル]

 これで「打ち止め」にしたいと思っていたことでしょう。そのための籠池理事長の証人喚問だったはずです。
 しかし、森友学園問題は沈静化するどころか、政権を揺るがすスキャンダルに発展しつつあります。まさに安倍首相と自民党にとっては大きな誤算であり、それは自らが掘ってしまった墓穴のようなものだったのではないでしょうか。

 第1の誤算は、2月17日の衆院予算委員会で、森友学園問題に「私や妻は一切関わっていない。もし関わっていたら間違いなく、首相も国会議員も辞任するということを、はっきり申し上げる」と明言してしまったことです。あんなこと言わなければよかったと、今では大いに後悔しているにちがいありません。
 森友学園への100万円の寄付は、たとえ事実だったとしても違法だというわけではありませんが、この発言があるために認めるわけにいかなくなってしまったのです。まして「総理大臣夫人付」の谷さんのファクスなど、「ゼロ回答」だとして全面否認するしかありません。
 そのために、説得力の無い言い訳を繰り返すしかなくなってしまいました。あの時のあの発言が、自縄自縛となって安倍首相をがんじがらめに縛りあげる形となったのです。

 第2の誤算は、籠池理事長の証人喚問を要求してしまったことです。「安倍晋三からです」と言って昭恵夫人から100万円を寄付されたという籠池さんの発言に逆上した安倍首相は、罰則付きの証人喚問に引きずり出して見せしめにしようと考えたのかもしれません。
 あわよくば、偽証罪で牢屋にぶち込んで口を封じ、「一件落着」に持ち込みたいと考えていたことでしょう。しかし、籠池さんの依頼を受けて昭恵夫人が「口利き」に動いていた疑いを示すファクスが公開されるなど新たな事実が飛び出し、これが逆効果になってしまいました。
 100万円の寄付については密室の中でのやり取りだから真相はやぶの中だと言われます。しかし、100万円を振り込んだ時の受け取りなどの物証はありますし、直後に昭恵さんからかかって来た「口止め」の電話についても着信履歴という物証が残っているはずですから、それが傍証になるでしょう。

 第3の誤算は、森友問題が他のスキャンダルへと飛び火してしまったことです。そのために学生時代以来の「腹心の友」である加計考太郎さんにまで疑惑が及ぶことになってしまいました。
 加計理事長の加計学園が国家戦略特区制度で愛媛県今治市に傘下の岡山理科大獣医学部を新設して公有地約37億円が無償譲渡され、昭恵夫人が系列の認可外保育施設「御影インターナショナル子ども園」の名誉園長を務めるなど「第2の森友学園問題」が国会でも問題にされています。この加計学園については、南あわじ市の吉備国際大学(加計幸太郎氏の姉の美也子さんが理事長)設立にかかわる疑惑や国家戦略特区制度を利用して水産・獣医学部を新設することを掲げている銚子市の千葉科学大学にかかわる疑惑なども浮上してきています。
 これ以外にも、ネット上では成田市国際医療福祉大学の医学部用地所得問題や全国高校生未来会議への後援など、安倍首相や昭恵夫人のお声がかりで便宜が図られたり、特別扱いされたりしたのではないかという疑惑が取りざたされています。これまで隠蔽されてきた多くの問題が、このような形で次々と明るみに出てくるようになってしまったのも、安倍首相にとっては大きな誤算だったでしょう。

 来年度予算が成立して、後半国会に入りました。これで森友問題などのスキャンダルについては幕引きを図るというのが、安倍首相や自民党の目論みだったにちがいありません。
 しかし、そうは問屋が卸すでしょうか。共同通信が実施した世論調査では、首相の説明に「納得できない」が62.6%で、「政府が払い下げの経緯などについて十分に説明していると思いますか」との問いには、「説明していると思わない」という回答が82.5%にもなっています。
 世論は、森友学園問題の幕引きを許さないでしょう。真相究明に向けての扉は、籠池理事長に対する証人喚問によって開いたばかりなのですから……。

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3月24日(金) 森友学園の籠池理事長に対する喚問によって「アッキード事件」の有力な証拠が示された [スキャンダル]

 注目の証人喚問が衆参両院で実施されました。喚問では森友学園の籠池理事長による逆襲に会い、火消しを急いだ自民党は水とガソリンを間違えてかけるというミスを犯したようです。
 「総理大臣への侮辱」への報復と懲罰として、自民党の方から実施を求めるという異例の展開でした。その結果、新たな事実が次々に飛び出し、「総理大臣夫人への疑惑」を証明する有力な証拠が示され、核心がアッキーであり昭恵夫人こそがキーマンだったことが判明するという皮肉な結果になりました。
 安倍首相は2月17日の衆院予算委員会で、森友学園問題に関して「私や妻は一切関わっていない。もし関わっていたら間違いなく、首相も国会議員も辞任するということを、はっきり申し上げる」と述べていました。昭恵夫人の関与が明らかになったのですから、その言葉通り、とっとと首相も議員も辞めるべきでしょう。

 森友学園事件が安倍昭恵総理大臣夫人に深くかかわる「アッキード事件」であることを示す有力な証拠の一つは籠池理事長の証言そのものです。籠池さんは国有地取得について政治的関与があったかどうか問われ、「あったのだろうと認識しております」と答え、昭恵夫人に“口利き”を依頼していたことを次のように述べています。

 「その土地は国有地ということで、平成27年5月29日に定期借地契約を締結しました。その土地の買い上げの条件として、10年だったものをもっと長い期間へ変更できないかとの思いから、私たちの教育理念に賛同している昭恵夫人に助けをいただこうと考えまして、昭恵夫人の携帯に電話をいたしました。平成27年の10月のことです。留守電でしたのでメッセージを残しました。すると後日、内閣総理大臣夫人付のタニサエコさんという方からご連絡いただき、『なかなか難しい』とのご返事をいただきました。平成27年11月17日に総理夫人付タニサエコさんからいただいたファクスでは、『大変恐縮ながら現状では希望に沿うことができない。なお、本件は昭恵夫人にもすでに報告させていただいております』というお言葉をいただきましたが、お骨折りに感謝しておったところでございます」

 ここに出てくるタニサエコさんという人物は昭恵夫人が講演をした際に幼稚園にも同行していた「谷査恵子」さんのことで、経産省から内閣府に出向していたといいます。この人が昭恵夫人の意を受けて動いていたとすれば、関係する省庁が「籠池さんの背後には首相夫人がいる」と考え、その意を“忖度”して対応したとしても不思議ではありません。
 また、籠池理事長は小学校の開校予定地を昭恵夫人と訪れたことがあるかと問われ、「土地を見て『いい田んぼができそうですね』と昭恵夫人が話したことから、『瑞穂の國記念小學院』という名前にした」と明かしました。一緒に予定地を見に行っていていたんですね。
 先日のNNNテレビでは新設される小学校の内部の映像を放映していましたが、そこには全面ガラス張りの理事長室と共に「名誉校長室」も映し出されていました。昭恵さんの「名誉校長」は「名誉職」としての単なる肩書ではなく、専用の部屋を作るほどの実質的な意味を持っていたということになります。

 さらに、籠池理事長の妻と昭恵夫人はこの問題が明らかになってからも「2月中に22回、3月中は15〜6回」もメールをやりとりしていました。2人の関係が実に密接であったことが分かります。
 昭恵夫人からのメールのなかには「御夫妻が大変なことは想像がつきますが、主人も大変なことに巻き込まれたということも理解頂きたい」「私が関わったと言うことは裏で何かあったと思われる」など、「口止めともとれるメール」もあったといいます。このメールについては、昭恵さんサイドも籠池理事長も公開してもいいと言っていますから、どういったやりとりがなされていたのか、明らかにしていただきたいものです。
 これ以外にも、稲田防衛相とは「今回の土地の事柄につきましても、稲田龍示事務所に平成28年の1月にはご相談にいっております」という証言があり、海陽学園の推薦枠の問題に関連してJR東海の葛西敬之名誉会長(海陽学園理事長)の名前も出てきました。大阪維新の会所属の大阪府議の畠成章氏(2015年9月に死去)、日本維新の会所属の東徹参院議員、自民党の北川イッセイ元国土交通省副大臣、柳本卓治参院議員の名前も出てきており、こうした政治家たちへの追及も不可欠でしょう。

 今回の事件が「アッキード事件」であったことを示す第2の証拠は、「平成27年11月17日に総理夫人付タニサエコさんからいただいた」というファクスです。その文面は、以下のようなものでした。

 「時間がかかってしまい申し訳ございませんが、財務省本省に問い合わせ、国有財産審理室長から回答を得ました。
 大変恐縮ながら、国側の事情もあり、現状ではご希望に沿うことはできないようでございますが、引き続き、当方としても見守ってまいりたいと思いますので、何かございましたらご教示ください。
 なお、本件は昭恵夫人にもすでにご報告させていただいております。
(中略)
4)工事費の立て替え払いの予算化について

 一般には工事終了時に精算払いが基本であるが、学校法人森友学園と国土交通省航空局との調整にあたり、「予算措置がつき次第、返金する」旨の了解であったと承知している。平成27年度の予算での措置ができなかったため、平成28年度での予算措置を行う方向で調整中

 これは“口利き”を断ったファクスであるから、無関係を証明するものだと菅官房長官は説明しています。このやり取りは安倍夫人とではなく「夫人付き」の谷さんとのやり取りだったから、夫人は無関係だとの弁護論もあります。
 しかし、一民間人から依頼されて「財務省本省に問い合わせ、国有財産審理室長から回答を得」るということ自体が極めて異例です。しかも、その回答の内容は詳細で、国有財産審理室長が「現状ではご希望に沿うことはできない」という「国側の事情」を懇切丁寧に説明していることが分かります。
 なぜ谷さんがこのようなやり取りにかかわったのかと言えば、それは「昭恵夫人付き」であったからであり、その方に籠池さんから資料が送られたのは谷さん個人ではなく「昭恵夫人付き」の方だったからであり、国有財産審理室長が丁寧な説明を行ったのも、問い合わせをしたのが「昭恵夫人付き」の役人だったからです。その背後に、「内閣総理大臣夫人」という威光が光り輝いていたことは否定できず、まさに「安倍昭恵」という名前は「水戸黄門の印籠」のように、決定的な意味を持っていました。

 しかも、ここには「引き続き、当方としても見守ってまいりたい」と書かれています。もし、断りのファクスであれば、ただ一言、「ご期待には添えかねます」とだけ書いて送ればよかったはずです。
 ファクスの文面からは、「できれば要望に沿いたい、役に立ちたい」という気持ちがにじみ出ています。それは谷さんも籠池理事長と昭恵さんとの親密な関係を知っているからであり、昭恵さんからも「力になって欲しい」と依頼されていたからでしょう。
 このような事情は、わざわざ「なお、本件は昭恵夫人にもすでにご報告させていただいております」と書き添えてあることからも分かります。そして最後に、「平成27年度の予算での措置ができなかったため、平成28年度での予算措置を行う方向で調整中」と書かれていますが、その通りになりました。「引き続き」「見守った」成果が出たということではないでしょうか。

 第3の証拠は、安倍首相夫人である昭恵さんによる反論の書き込みです。昭恵夫人は籠池証人喚問がなされた3月23日の夜、自身のフェイスブックを更新して参院予算委員会の証人喚問での発言に反論しました。以下は、その書き込みの全文です。
 
 本日の国会における籠池さんの証言に関して、私からコメントさせていただきます。

1寄付金と講演料について

 私は、籠池さんに100万円の寄付金をお渡ししたことも、講演料を頂いたこともありません。この点について、籠池夫人と今年2月から何度もメールのやりとりをさせていただきましたが、寄付金があったですとか、講演料を受け取ったというご指摘はありませんでした。私からも、その旨の記憶がないことをはっきりとお伝えしております。
 本日、籠池さんは、平成27年9月5日に塚本幼稚園を訪問した際、私が、秘書に「席を外すように言った」とおっしゃいました。しかしながら、私は、講演などの際に、秘書に席を外してほしいというようなことは言いませんし、そのようなことは行いません。この日も、そのようなことを行っていない旨、秘書2名にも確認しました。
 また、「講演の控室として利用していた園長室」とのお話がありましたが、その控室は「玉座の間」であったと思います。内装がとても特徴的でしたので、控室としてこの部屋を利用させていただいたことは、秘書も記憶しており、事実と異なります。

2携帯への電話について

 次に、籠池さんから、定期借地契約について何らか、私の「携帯へ電話」をいただき、「留守電だったのでメッセージを残した」とのお話がありました。籠池さんから何度か短いメッセージをいただいた記憶はありますが、土地の契約に関して、10年かどうかといった具体的な内容については、まったくお聞きしていません。
 籠池さん側から、秘書に対して書面でお問い合わせいただいた件については、それについて回答する旨、当該秘書から報告をもらったことは覚えています。その時、籠池さん側に対し、要望に「沿うことはできない」と、お断りの回答をする内容であったと記憶しています。その内容について、私は関与しておりません。
 以上、コメントさせて頂きます。
平成29年3月23日
 安倍 昭恵 

 昭恵さんは籠池さんの証言を全面的に否認しています。まさに「ガチンコ対決」であり、どちらかが嘘を言っていることになります。
 もし昭恵さんが嘘を言っているとしたら、それには「昭恵夫人付き」の2人の公務員も加担していることになります。籠池さんと昭恵さんの証言のどちらが信用できるのでしょうか。
 一方の籠池さんは、嘘をついたら逮捕されるという条件の下で証言しており、他方の昭恵さんはそのような制約や条件の無いフェイスブックでの私的な書き込みにすぎません。どちらの発言に重みがあるかは明らかです。

 籠池さんの証言を否定したいのであれば、同じ条件と誓約の下で本当のことを話すべきでしょう。フェイスブックという私的な空間での放言ではなく、国会という公的な場で籠池さんと同等の条件を付けて証言していただく必要があります。
 籠池さんの証人喚問の結果、昭恵夫人の証人喚問も不可欠になりました。嘘をついたら罰せられるという同等の条件の下で、ぜひ真実を語っていただきたいものです。

 また、この書き込みで、総務省から派遣されている公務員を「秘書」と呼んでいることにも驚きました。政府は3月14日に昭恵さんは「公人ではなく私人であると認識している」との答弁書を閣議決定したばかりではありませんか。
 その「私人」が公費で派遣されている役人を「秘書」として使っていたということになります。このような「私人」の存在が認められるのかという新たな問題も出てきます。

 さらに、「籠池さん側から、秘書に対して書面でお問い合わせいただいた件については、それについて回答する旨、当該秘書から報告をもらったことは覚えています」と述べています。「回答する」との報告があったのは、「当該秘書」がその必要性を感じたからであり、秘書の個人的な行動ではなかったからです。
 籠池さんと秘書との間には昭恵さんが介在していました。どのような指示や依頼があったのかは分かりませんが、昭恵さんには事後報告しておく必要性があると「秘書」が認識していたことは明らかです。
 さらに、「その内容について、私は関与して」いないと言いながら、「お断りの回答をする内容であった」ということだけは「記憶して」います。つまり、回答された内容について知っていたことになります。

 このような形で昭恵夫人の関与が明らかになった以上、安倍首相の責任は免れません。「私や妻は一切関わっていない。もし関わっていたら間違いなく、首相も国会議員も辞任するということを、はっきり申し上げる」という断言を撤回して陳謝するか、前言通りに潔く辞めるか、どちらかでしょう。
 そのどちらも避けるために、偽証罪で籠池さんを監獄にぶち込んで口封じし、事態の鎮静化を図るかもしれません。しかし、世論がそれを許すでしょうか。
 安倍首相は第2次安倍政権発足以来、最大の窮地に立たされてしまいました。その原因が、最も近くにいて「家庭内野党」として陰ながら首相を支えてきた昭恵さんだったというのは、まことに皮肉なことだと言わなければなりません。

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