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10月6日(金) 政治転換の機は熟した「勝利の方程式」で追撃開始  [論攷]

〔以下の講演記録は、『神奈川革新懇ニュース』10月号、に掲載されたものです。〕

 9月2日~3日神奈川革新懇夏の泊り込み研修会で、五十嵐仁さんに「激動の情勢と革新懇運役割」として話をしていただきました。その後解散、総選挙へと状況は変わりましたが、お話の中身は、情勢を的確に指摘しています。ここに要旨を掲載します

 9条改憲をめぐる 激突の時代が始まった

 5月3日に、安倍首相は、憲法9条に自衛隊の存在書き込んで、新憲法を2020年までに施行したいと、明 らかにしました。
 なぜ9条なのか。それは日本を戦争のできる国にしたいから。なぜ2020年なのか。 安倍首相の任期中に改憲して、憲法を変えた首相になりたいからでしかない。
 ここには、安倍首相の願望があるだけで、国民の平和への思いは考えられてもいないのです。
 そのためには、3つの整備が必要になります。1つ目はシステム、2つ目はハード、3つ目がソフトです。
 1つ目のシステムとは、 法律や制度です。法律では、特定機密保護法、安保法制、共謀罪、最後が改憲です。それから、国家安全保障会議などの政府機関の設置です。
 2つ目のハードは、軍備の増強です。来年度の軍事予算を、5兆2千万 円にしようとしています。 安倍内閣になってから、4兆円から1兆2千万円も増加したのです。オスプレイを買う、ミサイル迎撃のためのミサイルを買うなど際限がありませ ん。
 3つ目のソフトとは、教育です。自ら進んで国のために命を捧げ、死ぬことに誇りを持つ人材をつくらなければならない。更に英語教育もあります。戦場で米兵と一緒に行動する際に、言葉が通じないといけないからです。
 これらの中では、改憲が残っていてしかもハードルが高い。安倍首相は 憲法審査会にどこを変えればいいか検討してほしいと言い出した。医者が手術をするのは、悪いところがあるからであって、今の安倍首相は、ともかく手術をしたいので、どこか手術できるところはないか聞いているようなものです。
 北朝鮮の問題でも、諸外国の首脳が異口同音に対話と交渉をと言っている中、安倍首相は、今はその時期ではないと、軍事的な対立を煽っている。
 戦争になれば、自衛隊はもちろん日本国民も巻き込まれることになるのです。
 激突の時代が始まった のです。

 潮目が変わった

 東京都議選での自民党大敗で、安倍1強と言われていた潮目が変わりま した。「都政の闇」を作った自民党都政への批判、9条改憲はじめ国政での自民党への批判、国粋主義教育に共感し行政を私物化している安倍首相自身への不信感などにより、一挙に自民党大敗につな がったのです。
 これらのことが、これまでまかり通っていたのは、自民党政治と安倍政権の改革により、政治・行政がゆがめられてきたことが要因です。小選挙区制により、大政党が圧倒的に有利になったため政治家の質が低下した。内閣人事局による政治家による官僚支配強化・忖度行政。経済における新自由主義による構造改革で大企業に富が集中して格差が拡大した。国家戦略特区による国会バイパス行政など。
 構造改革路線は、世界的にも破綻していて、アメリカのサンダース旋風、 イギリスでの労働党の台頭、フランス大統領選挙の動きなど、改革への動きも世界的に強まっています。

 市民と野党の共闘と「勝利の方程式」

 これらの自民党政治に対抗しているのは、市民と野党の共闘です。始まったのはオール沖縄から。原発ゼロ、安保法制反対、憲法9条を守るなどのために、多数の市民が立ち上がったのです。そして野党と市民の共闘が始まりました。
 野党は候補者を一本化する。市民は候補者を支援し当選のために活動する。小選挙区制の下での勝利の方程式です。参議院選、東京都議選挙、新潟知事選、仙台市長選では大きな成果を出しました。
 この共闘は、新しい政治文化を生み大きな力を発揮しています。違いを認めて立場を尊重する、 押し付けない、エール交歓する。そしてリスペクトという言葉が使われる ようになりました。
 様々な人たちと違いを認めて一緒にやるには、守らなければならないことがあります。 話を聞く、説得しない、論争しない、特に論争して勝ってはならないのです。
 安倍政権・自民党政治への怒りには歯ぎしりしながらも、仲間の中では笑いを忘れず、 くちびるには歌を、瞳には微笑みを、ユーモアを忘れずに大らかな気持ちで運動を進めないと、人は集まりません。

 私たちに 何ができるのか

 今の世代がやるべきことは、 70年間続いた自由で民主的な平和国家を守り、次の世代に 手渡すことです。
 若者や次の世代の人たちが、戦争に引き出されていくようなことがあってはならないこ とです。
 そのために、ポスト真実の時代と言われる今、真実を伝える情報の発信が重要です。駅頭でのスタンディングをはじめ工夫をしましょう。
 革新懇運動で大事なことは、行動提起です。 いろいろな団体や個人を結び付け、橋渡し をして大きな活動にしていく。
 そしてそれぞれの地域の実情に合った変数を当てはめて、「勝利の方程式」を解いて勝利に導いてほしいのです。

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