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9月18日(月) 「水に落ちた安倍は打て」―安倍内閣打倒に向けての追撃戦が始まった [論攷]

〔以下の論攷は、『日本科学者会議東京支部つうしん』No.599、2017年9月10日号、に掲載されたものです。〕

 20世紀の中国を代表する作家・魯迅は「水に落ちた犬は打て」(打落水狗)と書きました。「凶暴な犬が溝に落ちたら、弱っているうちにさらに追い討ちをかけるべきだ」という意味です。今の安倍政権についても、こう言いたいと思います。「水に落ちた安倍は打て」と。
 「官邸支配」を打ち立て、自民党内と国会内での2重の「一強体制」の下で5年に及ぶ長期政権を実現した安倍首相でした。それが驕りや緩みを生み、9条改憲の表明、政治や行政の歪み、強権的な国会運営、暴言やスキャンダルの頻発などをもたらし、国民の批判や失望を招いています。
 通常国会で追及された「森友」「加計」学園疑惑では首相夫妻の関与と忖度による政治の私物化が疑われました。南スーダンPKOでの日報問題では稲田防衛相の隠ぺいへの関与と文民統制の空洞化、共謀罪法案では委員会採決を省略した強行成立など、数々の問題も明らかになりました。それらに対する国民の怒りが爆発したのが、東京都議選でした。
 自民党は歴史的惨敗を喫しましたが、その敗因は一つではありません。築地市場問題の混迷など「都政の闇」を生み出した自民党都連への批判、9条改憲や国政の現状への異議申し立て、そして安倍首相本人に対する不信や嫌悪などが積み重なっての大敗でした。だからこそ、過去最低の38議席を15も下回る23議席にまで転落したのです。
 これらの結果、安倍内閣支持率が大暴落し、政治の潮目が変わりました。安倍内閣打倒に向けての追撃戦が始まったのです。そのための陣立てこそ市民と立憲野党との共闘であり、この「勝利の方程式」によって「受け皿」を提供することが今後の課題になります。
 すでに、11の参院選1人区、新潟県知事選や仙台市長選などで勝利するという実績を上げてきました。このような共闘によって保守票が逃げることもなく、無党派層を引き付けることができるということは実証済みです。その効果を高めるために共闘のレベルを上げ、本気になって力を合わせなければなりません。
 共闘の実現は民進党になってからの大きな成果であり、旧民主党とは異なる重要な到達点でした。重要なことは民進党が共闘に本腰を入れることです。新しい代表の選出が野党共闘を確固とした基盤の上に据え、「党再生の好機」を生み出していただきたいものです。
 安倍政権を打倒するという大目標を実現するためには、これまで以上に政策的な一致点の水準を高め、幅を広げなければなりません。必要なのは、こうすれば勝てるという確信がもてるようにすることです。そうすれば、諦めていた人々に勇気を与え、政治や選挙への参加を促すことができるでしょう。
 政治の現状に対する不満や批判をどのように受け止め、解決に向けての展望を示すことができるかが問われています。9条改憲をめぐって「激突の時代」が始まりました。追撃戦によって「水に落ちた」安倍首相を打ち、その緒戦で勝利すれば9条改憲の野望も打ち砕くことができるにちがいありません。


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