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10月23日(月) 野党はバラバラでは勝てないということがまたもや実証された総選挙結果 [解散・総選挙]

 総選挙の結果が明らかになりました。与党の圧勝です。
 野党がバラバラでは勝てないということが再度証明された結果であると言えるでしょう。こんなことはこれまでも自明でしたが、またもや繰り返されてしまったのはまことに残念です。

 総選挙の最終的な獲得議席数は確定していませんが、現在の段階でも概略的な結果は明らかです。自民党は283議席と大勝して単独過半数を越え、29議席の公明党と合わせた与党は3分の2を上回りました。
 これに対して野党は明暗を分けています。一種の「ブーム」を起こした立憲民主党は改選議席の3倍以上の54議席となり、49議席にとどまった希望の党を上回って野党第1党に躍り出ました。
 他の野党は、この立憲民主党躍進のあおりを受ける形となり、希望の党の議席は伸びず、共産党は12議席、維新の会は10議席にとどまりました。とりわけ野党共闘によって立憲民主党をアシストした共産党は、安倍政権に対する批判票が立憲民主党に集中したために埋没してしまったようです。

 民進党の混乱と選挙準備の遅れを見透かして「今なら勝てる」と判断して解散・総選挙に打って出た安倍首相の目論みと、北朝鮮危機を煽って国民の不安感を利用し、アベノミクスを前面に押し出して「森友」「加計」学園疑惑や9条改憲の意図を隠した選挙戦術が功を奏したということでしょう。そのために、野党候補が乱立して漁夫の利を得た小選挙区だけでなく比例代表でも着実に支持を伸ばしました。
 今回の選挙では安倍内閣の支持率よりも不支持率の方が高いことや安倍首相の続投を望まないという意見が51%を超えていたことなどが注目されました。しかし、自民党に対する支持率にはそれほど大きな変化はありませんでした。
 つまり、「反安倍」ではあっても「反自民」ではなかったということです。今日の『東京新聞』の特報欄に自民党に投票した人の以下のような声が紹介されていましたが、これを読んでも北朝鮮危機への不安感と景気回復への期待感が自民党支持の背景にあったことが良く分かります。

 「いつ北朝鮮のミサイルが飛んでくるか分からない。自民がベストとは思わないが、防衛や外交を考えるとベターだ」(広島県庄原市の男性(69))
 「北朝鮮が怖い。今は安定した政治をしてほしいので、今回は自民」(浅草の女性(84))
 「株価が何日も連続で上がっているでしょ。やっぱり経済が良くならないと。経済政策を重視し、選挙区も比例区も自民にしました」(松戸市の女性会社員(46))

 このような形で、自民党支持の広がりがありました。これが比例代表でも得票できた要因の一つでしょう。
 その上に、小選挙区での野党の分散があり、これが自民党に有利に働いたことは言うまでもありません。その要因となったのは民進党の3分裂と希望の党、立憲民主党の結成です。
 このような形で市民と野党の共闘が分断されなければ、100議席くらい減るのではないかと自民党は恐れていました。しかし、新党の乱立によって与党は有利になり、多党分立の選挙区では95%、三つ巴の選挙区では80%、1対1の対決型でも77%の確率で与党候補が勝利したとテレビで報じられています。

 総選挙の結果、安倍首相は「これまでの政治が信任された」として、過去5年間の暴走政治を継続させるにちがいありません。与党だけでも改憲発議可能な勢力を確保しただけでなく、希望の党や維新の会を含めれば8割を越えます。
 11月5日にはトランプ米大統領が訪日して北朝鮮情勢について話し合うことになっています。総選挙勝利に有頂天となって、安倍首相が「これで戦争ができる」などと妄想しないことを願うばかりです。

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