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3月20日(月) 『勝利の方程式』を解く [論攷]

〔以下の論攷は、『全国革新懇ニュース』第387号、2017年3月号、に掲載されたものです。〕

 「勝利の方程式」という言葉が注目を集めています。最近出版された拙著『活路は共闘にあり』という本にも「社会運動の力と『勝利の方程式』」という副題を付けました。
 「勝利の方程式」という言葉はプロ野球などで用いられてきたもので、序盤でのリードを最後まで守るためにとられる継投策などのことです。その言葉が何故、市民と野党の共闘を求める人々の共通語となったのでしょうか。

 市民と野党の共闘の到達点と課題

 明確な争点を掲げ、市民と野党が本気で共闘すれば勝てるということが、参院選や新潟県知事選で実証されました。それが必勝パターンとして認知されたために「勝利の方程式」という言葉が生まれたのです。
 しかし、それは「式」にすぎません。正しい答えを出すには、正しい数値(情報)を入れ、正確に計算(運動への取り組みや選挙での勝利)しなければなりません。そのための経験や教訓も、この間の取り組みによって蓄積されてきました。その意味でも、現時点における市民と野党の共闘の到達点と課題を確認することが重要です。
 まず、リスペクトが必要です。お互いを尊敬しあうというにとどまらず、相互の違いを認めたうえで立場や主張を尊重し、自らの考えを押し付けないということです。自分だけが正しく、相手はそれを受け入れるべきだという傲慢な態度は厳に慎まなければなりません。
 また、十分な議論を通じて共通点を拡大することも大切です。お互いにエールを交換して励ましあい、草の根での共同の土台作りを進めていくことです。これは将来の野党連合政権の基盤となる政治文化や社会関係を生み出すにちがいありません。
 異なるグループ間で壁を作るのではなく橋を架け、現状への怒りと共に笑いを、モノトーンではなく多様性を活かした多色刷りの運動を心掛けることも大切です。政策的な一致点を深め広げ、アベ暴走政治以前に戻したうえで憲法の理念を活かした新しい日本への希望を語りましょう。
 戦争法の廃止と専守防衛の徹底、防衛費の削減、武器輸出三原則と文官統制の回復、沖縄・辺野古での新基地建設の中止、オスプレイ配備・訓練の中止、原発再稼働の中止、命とくらしを守る経済政策への転換、保育園や奨学金、年金の充実など社会保障サービスの向上などについては、今すぐ一致できるはずです。もちろん、南スーダンPKOからの自衛隊撤退、テロ等防止罪と名前を変えた共謀罪の成立阻止という当面の課題でも共闘できるでしょう。

 革新懇には何ができるのか

 このようななかで期待されている革新懇の役割は、どのようなものでしょうか。
 まず第1に、事実を学び知らせることです。「ポスト真実」や「偽ニュース」によって政治が動かされている現状を打破するためには、正しい事実に基づいた情報発信が大切です。この「全国革新懇ニュース」も、その一端を担っていると言えるでしょう。
 第2に、行動の機会を提供することです。「黙っていられない」と思っていても、何をどうしたらよいのか、戸惑っている人は多いと思います。このような人に、その気持ちを効果的に示せるような手段と場を作ってあげることが大切です。
 第3に、政治を変える原動力となることです。そのためには過去のいきさつにとらわれず力を合わせること、選挙で勝利することの大切さを伝えなければなりません。地域連絡会や市民連合など共同組織結成の推進力、実務的な担い手、組織と人を結び付ける接着剤、経験の交流と情報の発信などの点で、革新懇は大きな役割を果たせるにちがいありません。
 革新懇、出番のときです。確信をもって出ていきましょう。

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