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2月23日(火) 谷垣幹事長の「自殺行為」発言こそ5党合意の政治的意義を如実に示している [政党]

 谷垣幹事長、あなたもですか、と言いたくなります。自民党の谷垣幹事長までもが、思わず失言しそうになったのですから。

 自民党の谷垣禎一幹事長は昨日の記者会見で、夏の参院選の改選1人区をめぐって共産党が独自候補を条件つきで取り下げる方針を示した影響について、「政権交代可能な態勢をつくるところで、民主党にとっては自殺行為だ」と述べたそうです。
 しかし、会見の途中で「私、自殺行為と言ったのですかね。なぜ言ったのか」と困惑した表情をのぞかせながら、「自殺行為」を撤回して「自らの存在意義を否定する行為」とわざわざ訂正し、野党共闘については「共通点はいったい何だろうか。統一候補が当選した後、どのような活動を取るのか。おかしな結果が出てくることが予想できる」と皮肉たっぷりに述べたといいます。
 この間、閣僚や自民党議員の失言や暴言が相次ぎ、それに対して引き締めを図ってきた谷垣さんです。この時、自らの発言が呼び起こす波紋が頭をよぎったのでしょうか。直ぐに訂正して事なきを得たようです。

 しかし、この谷垣さんの慌てようこそ、今回の5党合意の政治的な意義と効果を如実に示しています。民主党を揺さぶって共産党との間に亀裂を生じさせようとして「自殺行為」だと口走ってしまったのでしょう。
 そして、それがまた「不適切発言」だとして批判を招くようなことになれば、それこそ自民党にとっての「自殺行為」になりかねません。途中で、そのことに気が付いた谷垣さんは慌てて撤回し、「自らの存在意義を否定する行為」だと言いなおしたわけです。
 危なかったですね。冷や汗をかいたことでしょう。

 それだけ、この合意とそれに基づく選挙協力の実現、共産党による1人区の候補取り下げという決断は、大きな衝撃を与えたということになります。自民党の選挙戦略に大きな狂いが生じ、参院選での3分の2突破どころか、与党による過半数の維持すら危なくなるかもしれないのですから。
 今回の5党合意と選挙協力によって、1人区では7選挙区で逆転すると試算されています。これは前回の投票のままでの試算ですから、野党協力によって無党派層の票が掘り起こされればさらに多くの1人区で逆転させることが可能になるでしょう。
 現在の参院での与野党間の議席差は28で、15議席ひっくり返せば与野党が逆転します。複数区での野党の健闘や比例代表での善戦なども加えれば、選挙結果は大きく変わります。
 とりわけ「伸びしろ」が大きいのは共産党で、前回13年と同様の8議席を獲得しただけで5議席増になります。目標としている比例代表での8議席獲得が実現すればさらに03年の5議席より3議席増えて合計8議席増となり、これに1人区の野党7議席増を加えれば、15議席増となって与野党の議席差はひっくり返ります。

 5党合意によって、参院での与野党逆転は現実的な目標となりました。谷垣幹事長が大慌てであわや失言しそうになったほど狼狽したのも当然です。
 おまけに、野党共闘について「共通点はいったい何だろうか」などと批判しています。戦争法廃止を掲げた合意ですから、「共通点」は戦争法の廃止を目指すことに決まっているじゃありませんか。
 また、「統一候補が当選した後、どのような活動を取るのか。おかしな結果が出てくることが予想できる」と皮肉ったそうですが、そうならないように戦争法廃止を公約として掲げることを条件としています。これは過去の失敗を繰り返さないという点で、重要なポイントです。

 実は、2009年の衆院選で共産党は148選挙区において候補者を立てずに「自主投票」としました。これは民主党の勝利を陰ながらアシストして政権交代を実現させる大きな力となりましたが、事実上の協力でしたからその後の民主党の裏切りを抑制できなかったという弱点がありました。
 このような弱点を克服するために、今回は戦争法廃止という一致点を明確にして公約に掲げると言う条件を課して「一札」取ることにしたのでしょう。無条件での協力でも、陰ながらのアシストでもなく、条件付きでの協力だということです。
 09年の総選挙では、陰ながらのアシストでも政権交代という成果を上げることができました。今回ははっきりとした協力ですから、さらに大きな成果を上げることが期待できます。

 参院での与野党逆転は、戦争法廃止に向けての第一歩にすぎません。それを解散・総選挙に結び付けて安倍政権を打倒し、戦争法廃止を可能とするような政府を実現する必要があります。
 安倍首相は野党の分断を狙って衆参同日選挙を行うかもしれませんが、恐れることはありません。一緒にやってくれるのなら、手間が省けるというものです。
 野党共闘の威力を発揮して衆参両院での与野党逆転を実現し、一挙に戦争法廃止の新政権樹立に結び付ければいいんです。そうなれば、2016年はまさに政治決戦の年となり、日本の新しい政治を切り開いた「平成維新」の年として歴史に刻まれるにちがいありません。

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