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1月24日(金) 細川元首相の都知事選立候補は運動を分断し特区と規制改革を受け入れさせるための「疑似餌」ではないのか [選挙]

 注目の東京都知事選挙が告示されました。新人16人が立候補しましたが、事実上、宇都宮、舛添、細川、田母神の4人の候補の争いと見られています。

 ようやく各候補者の主要な政策が揃いました。立候補だけでなく政策発表まで、「後出しジャンケン」になった陣営もあります。
 都知事選が人気投票にならないように、と言いながらそのような対応をきちんと批判しないマスコミにも困ったものです。なかには、一番最後に立候補を表明した元首相候補を、一番注目してスポットライトを当てるようなところもありました。
 自ら進んで「後出し」の効果を拡大し、それを「後押し」しているようなものではありませんか。これでは、「やっぱり、後からの方が有利なんだ」と思わせてしまうでしょう。

 各候補が掲げている主要なテーマは、原発、オリンピックの準備、首都直下型地震への対策などです。原発政策では、宇都宮、細川候補が脱原発、田母神候補は原発維持と正反対になっています。
 舛添候補は長期的な原発依存度の低下を掲げて、脱原発の立場を取っているかのようなそぶりを示していますが、支持している自民党は原発再稼働や原発輸出をめざしていますから脱原発ではありません。脱原発政策では、宇都宮、細川両候補と、舛添、田母神両候補との間に線が引かれているということになるでしょう。
 宇都宮、細川両候補のいずれが当選しても、原発維持・推進をめざしている安倍内閣にとっては大きな打撃となるにちがいありません。舛添候補には、安倍内閣が進めようとしている原発再稼働や原発輸出に反対するのか、明確に問いつめる必要があるでしょう。

 その他の政策では、各候補は大きな違いがないように見えますが、オリンピックを簡素にやるのか、地震対策を名目にしたバラマキを認めるかなどの点で違いがあります。これらの点でも、宇都宮、細川両候補と、舛添、田母神両候補との間には違いがあります。
 それ以外の点で、私が注目しているのは新自由主義的な規制緩和と日の丸・君が代の押し付けに対する対応です。とりわけ、細川さんが「国家戦略特区」の「活用」や「民間活力」を掲げ、次のように規制改革を打ち出している点が気になります(細川護熙公式ホームページhttp://tokyo-tonosama.com/より)。

東京の発展を支える産業基盤の育成をはかるため、「国家戦略特区」も活用し、魅力的なビジネス拠点の形成に努めることで、グローバルな都市間競争に勝ち抜けるようにしていきます。
 民間活力を生かした都市インフラ整備を推進します。「国家戦略特区」を活用し、羽田空港の国際化、都心拠点の拡充、先端的な医療環境や教育環境の整備に努め、住みやすさとビジネス機能性を両立させた都市作りを進めます。
 国家戦略特区を活用し、同一労働同一賃金の実現を目指すとともに、ハローワークは、国から都へ移管し、民間の職業紹介とも合わせてきめ細かな就業支援を実現します。また医療、介護保育、教育などの都民生活に密接に関係する既得権のしがらみを断ち、国ができなかった思い切った改革を進めます。それぞれの分野で、新しいサービスの創出と産業としての発展につなげます。

 しかも、細川さんの背後には、新自由主義的構造改革を推進した小泉元首相が控えています。かつての日本新党も新自由主義とは親和性が高く、この点では宇都宮さんの陣営とは大きな違いがあります。

 脱原発を掲げている細川さんが当選すれば、安倍さんにとっては大きな打撃となることでしょう。しかし、その後の都政や反原発運動などがどうなるのか、大きな不安を覚えます。
 すでに、脱原発運動や秘密保護法反対運動を支えた勢力が分断されるという事態が生まれています。まさか、アベノミクスと呼応して新自由主義的都政展開の実験場になる、などということはないでしょうね。
 宇都宮さんと同様の「脱原発」の看板を掲げて、後から立候補を表明したのは細川さんの方です。その結果、後からやってきて宇都宮さんの陣営を分断し、その支持基盤の一部を食い取る形になったことは否定できません。

 ヒョッとしたら細川さんは「疑似餌」なのではないか、という疑いをぬぐえません。うしろで棹を操作しているのはあの小泉純一郎元首相なのですから……。
 この「疑似餌」に、すでに食らいついてしまった人もかなりおられるようです。「脱原発」の味はするでしょうが、後から新自由主義的規制改革の苦い味がじんわりと浸みてくるかもしれません。

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